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2021 年度 実施状況報告書

人工知能を利用したロボット金融トレーダー等に対する責任帰属の可能性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00027
研究機関金沢工業大学

研究代表者

増渕 隆史  金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (60528248)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード人工知能の説明責任 / AIの倫理 / 金融倫理
研究実績の概要

2021年7月25日に北海道大学において開催された北海道哲学会・北海道大学哲学会合同の研究発表会で、「シンポジウム:AIの倫理学─その問題圏の検討─」において研究発表とパネル討論に参加した。研究発表の題目は「AI技術者が説明について社会科学から学ぶこと」である。
情報・資料収集活動としては、2021年12月4日(土)、5日(日)にオンラインで開催された科学技術社会論学会第20回年次研究大会に参加し、情報収集を行った。AI関連のセッションとしては、5日に開催された「AI(1)」、「AI(2)」という名称の2つのセッションに参加した。
文献調査に関しては、ビジネスとAIの最新の研究動向をサーベイするため、Journal of Business Ethics等の企業倫理に関する研究誌を中心に文献の収集と内容の分析を行った。文献としては、Marilyn Giroux, Jungkeun Kim, Jacob C. Lee ,Jongwon Park(2022), ’Artificial Intelligence and Declined Guilt: Retailing Morality Comparison Between Human and AI’,などAIの倫理に関する論文や、Andrea Roncella,Ignacio Ferrero(2021), 'The Ethics of Financial Market Making and Its Implications for High‑Frequency Trading'など証券市場におけるAI等を用いた取引手法の倫理的問題に関わる論文等11本の学術論文を収集し、内容の分析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年度に引き続き、コロナ禍により研究交流の場の激減や、出張等の移動の制約があったため、オンラインでの研究発表や学会参加、電子媒体での文献収集等可能な範囲での研究活動にとどまり、研究活動の進捗は思うようにいかなかった。しかし、年度後半以降コロナウィルスの蔓延も収まり、また文献調査等については進捗が図られたため、前年度に比べれば研究進捗の遅れは鈍化したと考えている。

今後の研究の推進方策

目下のところ2022年度には対面での学会開催が再開されつつあるため、それらに積極的に参加し、研究調査活動の拡大を図りたい。また、コロナ禍のもとで収集した文献の調査結果をもとに、研究発表や論文作成に注力する予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により学会や研究会がオンライン開催になり、予定していた出張等がなくなったため。2022年度は目下のところ対面で開催される予定の学会や研究会等が増えているため、予費としての支出が増大すると考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] AI技術者が説明について社会科学から学ぶこと2021

    • 著者名/発表者名
      増渕隆史
    • 学会等名
      北海道哲学会・北海道大学哲学会

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公開日: 2022-12-28  

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