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2020 年度 研究成果報告書

意識の構造についての神経現象学的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00032
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01010:哲学および倫理学関連
研究機関神戸大学 (2020)
北海道大学 (2018-2019)

研究代表者

新川 拓哉  神戸大学, 人文学研究科, 講師 (20769658)

研究分担者 宮原 克典  東京大学, 大学院総合文化研究科, 学術研究員 (00772047)
西田 知史  国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 主任研究員 (90751933)
濱田 太陽  沖縄科学技術大学院大学, 神経計算ユニット, 客員研究員 (40842258)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード意識 / 現象学 / 神経現象学 / 内観 / 心の哲学
研究成果の概要

本研究プロジェクトでは五つの成果が得られた。(1)現象学的反省能力のトレーニングプログラムを開発し、実用化に向けて改良を進めている。(2)似た経験を比較しインタビューを通じてその違いを記述するという実験現象学的手法を開発し、その手法を用いて両眼視野闘争の構造的特徴を同定した。(3) 現象学的反省の神経基盤を探るための実験を設計し実施した。現在ではデータの解析中である。(4)意識の構造を研究するための鍵となる「意識の機能」という概念を分析し体系的に分類した。(5)神経現象学の射程を探るため、意識理論の関係を整理するためのフレームワークを開発し、いくつかの理論の関係性を明らかにした。

自由記述の分野

哲学

研究成果の学術的意義や社会的意義

科学的な意識研究の目的の一つは、脳と意識経験の相関関係を探ることである。そのためには、内観報告と神経活動の記録を対応づける必要がある。最近の脳神経科学技術の急速な発展に伴い、高い解像度で神経活動が記録できるようになってきた。他方で、内観報告の解像度を信頼できる仕方で高める方法の開発はそれほど進んでいない。
本研究では、内観報告の解像度を高める方法論の構築を軸にしながら(上記の1,2に対応)、その方法論の正当化や(上記の3に対応)、その方法論の射程や必要性(上記の4,5に対応)を明らかにするものである。したがってこの研究は、今後の科学的意識研究の発展に決定的に貢献するものである。

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公開日: 2022-01-27  

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