研究課題/領域番号 |
18K00033
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
梶谷 真司 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50365920)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 共創哲学 / デザイン / inclusive philosophy / 哲学プラクティス / design / community |
研究成果の概要 |
本研究課題は、私が2016年から始めた〈哲学×デザイン〉プロジェクトから構想したものである。「共創哲学」とは、哲学対話を「思考を共に創り出す営み」としてより一般化して展開する試みである。それは、プロダクトよりも作るプロセスのデザインをするinclusive designから着想を得ている。本プロジェクトでは、このような広い意味でのデザインを行っている人たちと協働してきた。成果としてとりわけ重要なのは、①共創にとっての場のデザインの意義、および、共通点や類似点ではなく、相違点や異質性に基づく新たなコミュニティの可能性である。この二つは、今後様々な意味でのインクルージョンを展開する基礎となる。
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自由記述の分野 |
Philosophy
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日、Diversity(多様性)とInclusion(包摂)が広く社会における課題とされ、多くの場合、相互の理解と配慮のような原理や理想は唱えられるが、それがいったいどのような状態なのか、どのようにすればそこに近づけるのかほとんど問われていない。その結果、形式的に制度ができ、無闇に努力が求められるだけで、事態が改善されず、苛立ちとあきらめが広がっていく。しかし哲学対話から着想した共創哲学(Inclusive Philosophy)は、デザインと協働することで、場のデザインの重要性に着目し、まさにその原則や理念を現実に結びつける可能性を開く。
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