• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

日本における「技術評価の哲学」構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00052
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

北野 孝志  豊田工業高等専門学校, 一般学科, 教授 (20390461)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードグローバルTA / ドイツ / TA・システム分析研究所(ITAS) / 技術評価 / 科学技術政策
研究実績の概要

これまでの研究成果に基づき、応用哲学会で「科学技術の越境性と文化依存性について―グローバルTAという取り組みと多元論的技術評価―」と題した研究発表をすることになっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で秋に延期となり、予稿のみの発表となった。そこでは、科学技術が有している越境性と文化依存性という性格、またそれらの関係に焦点を当て、近年ヨーロッパなどで取り組みが進行しつつあるグローバルTAというプロジェクトの紹介・検討をしつつ、日本において多元論的技術評価の考え方に基づきながらグローバルTAの取り組みに参加する可能性が示されている。秋に発表できる可能性もあったが、秋から在外研究でドイツ・カールスルーエに半年滞在する予定もあったため、当時の世界的な感染状況でドイツに渡航できるかどうかは不確定であったものの、発表は見送った。
一方並行する形で、在外研究等の準備も兼ねて、ITAS所長グルンヴァルト教授などとメールを通して連絡を取り合い、予定通り渡航できなくなったことを伝えるとともに、いつでも受け入れてもらえるとの回答を得て、今後の研究について情報を交換した。さらに、国内でも前年ドイツ滞在時に紹介していただいた日本工学アカデミー専務理事でもある永野博氏等とメールでやり取りをし、ドイツなど諸外国の科学技術政策に関する現状認識、そして日本における技術評価の制度化に関する現況や課題について、お互いの研究や業績も踏まえつつ意見を交わした。
以上のように、研究成果としては発表する機会をあまり得ることができず順調とは言えなかったものの、次年度に向けては非常に多くの知見を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、予定していた研究計画を実行することができず、研究成果を発表する機会もあまり得られなかった。新たに見つかったグローバルTAというテーマについても、ドイツでの研究滞在が許可されなったため、入手した内外の資料の検討や情報交換にとどまり、予算を使用することもほとんどなかった。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染拡大の状況にもよるが、すでに学会発表も予定しており、今後も論文等成果として発表していく予定である。また、状況が改善されてくれば、ドイツへの渡航・滞在も行い、さらに研究を進める。一方、ドイツに渡航できない間は、国内での交流を通して、研究成果としてまとめる努力をする。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、学会発表、ドイツ渡航・滞在等全てにわたって計画変更を余儀なくされ、計画通りに予算を使用することができなかった。前年度同様、グローバルTAという取り組みと関連して、ドイツ等国際的な共同研究を充実させることができるように努めるが、一方で国内においても様々な交流を通して研究成果の発表などをしていき、さらなる共同研究へのきっかけにしたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 科学技術の越境性と文化依存性について ―グローバルTAという取り組みと多元論的技術評価―2020

    • 著者名/発表者名
      北野孝志
    • 学会等名
      応用哲学会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi