研究課題
基盤研究(C)
主にヴェーダ語に見られるaで重複する現在語幹(da-daa-, da-dhaa-, etc.),iで重複する語幹(pi-par-, pi-prc- etc.)およびuで重複する語幹(ju-hav-, etc.)をリストアップし,通時的・共時的観点から調査を行った。ヴェーダ語のデータを分析し、重複の仕方、iの重複の機能、補完(suppletion)の観点から重複現在語幹の機能の考察を行った。
インド学
インド・ヨーロッパ語比較言語学において動詞研究は長年進展を重ねており,特にヴェーダ語の各動詞カテゴリーの研究が揃いつつある。その中でも解明が望まれる重複現在語幹の精密な調査に基づき、本研究が取り組んだ重複現在語幹の考察はインド学、印欧語学のみならず一般言語学においても重要な知見となり得ると予想される。