研究課題/領域番号 |
18K00061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
船山 徹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70209154)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 仏教漢語 / 通俗的語義解釈 / 音通 / サンスクリット語 / folk etymology / nirukta / nirukti / nirvacana |
研究成果の概要 |
5-11世紀中国仏教思想史の根幹的な発展に関わる仏教漢語に着目し,漢語特有の仏教語の語義解釈を検討した。中国の仏教徒は,インド語本来の語義と中国的語義解釈法を用いる重層的解釈を打ち立てた。インド文化にはサンスクリット文法に基づく語義解釈と,「ニルクティ」「ニルクタ」「ニルヴァチャナ」という通俗的語義解釈とが共存した。一方,中国には,仏教伝来以前から存在していたた儒学・史学の漢字文献において,漢語を逐語的に解釈する伝統が存在し,「同音の漢字は意味を共有する」解釈した。 最終成果報告書として船山徹『仏教漢語 語義解釈:漢字で深める仏教理解』(2022年3月)を出版し,研究意義を公開した。
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自由記述の分野 |
仏教学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、漢字で表す仏教語の解説研究には一つの共通点があった:漢字仏教語を扱いながら、解説自体はそのインド語(主にサンスクリット語とパーリ語)における対応原語を示し、インド語の意味をインド語として解説することに終始し、見出し語で示した漢字の意味を全く説明しなかった。これは「説明しなかった」というより、知識不足によって「説明できなかった」と言う方が真実に近い。本研究はこのような「似非」解説を批判し、漢字による仏教用語を、サンスクリット語解釈の伝統ではこう説明し、漢語の伝統解釈ではこう説明すると区別して論じ、インドと中国の伝統的解釈には共通面も全くの相違面もあることを基本語約50語に即して実証した。
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