研究課題/領域番号 |
18K00080
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
都馬 バイカル 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (00434457)
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研究分担者 |
小長谷 有紀 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 客員教員 (30188750)
二木 博史 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (90219072)
長谷川・間瀬 恵美 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 准教授 (90614115)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 宣教師 / 聖書 / モンゴル / スウェーデン / 徳王 / ミッション / 宗教多元主義 / 蒙疆 |
研究実績の概要 |
代表者都馬バイカルの研究成果は、単著1部、共編1部、共著1部、研究発表の1件がある。単著『スウェーデン宣教師が写した失われたモンゴル』は、宣教師が撮った写真を選び、整理し、詳細な解説を付けた研究書である。共編『聖書とモンゴル:翻訳文化論の新たな地平へ』の第4章「近代におけるモンゴル宣教と聖書翻訳」(共)と第6章「1952年香港版『新約聖書』とその翻訳に関わったモンゴル人たち」を執筆し、『聖書』のモンゴル語翻訳史を明らかにした。論文「チャハル盟立モンゴル青年学校と『読解教科書』について」は、1936年、日本の協力の下で内モンゴルのチャハル地域で設立した青年学校について論考し、SMMの教会学校の卒業生が青年学校で教員となっていた事実を明白にした。 分担者小長谷有紀は、論文「モンゴルで撮影された写真の歴史(1880-1930)」で、スウェーデンモンゴルミッションの宣教師たちの撮った写真について相対的に位置づけた。また、スウェーデン宣教師のデジタル情報を作成した。 分担者二木博史の研究成果は、共著1部、論文3編、口頭発表1件などがある。論文「蒙疆政権議長府の出版物」では、蒙疆政権議長府出版局の出版物について論考し、その出版事業に関わったクリスチャンのトゥムルドゥシについても論述している。論文「蒙疆政権発行の行政区画地図―蒙疆政権発行のための基礎資料―」でも1930、40年代にスウェーデン宣教団の活動に影響をあたえた、日本によって内モンゴル地域につくられた蒙疆政権の政策をとりあげた。 分担者長谷川恵美の「遠藤周作と宗教多元主義」は、日本を代表するカトリック作家、遠藤周作(1923-1996)の小説『深い河』を『宗教多元主義』の視点から論じた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、現地調査を行うことができなかった。また、2020年12月に予定していた国際シンポジウムを開催することも延期となり、2021年10月開催する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
現地調査を海外研究協力者に委託する。2021年10月16日、スウェーデン、フランス、アメリカ、ロシア、モンゴル、中国の研究者を日本に招聘し、桜美林大学で国際シンポジウムを開催する準備を進めている。シンポジウムの後、論文集を編集し、研究成果を公開する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年度の現地調査と国際シンポジウムの開催及び研究成果の公開等が実現できなかった。2021年10月、ウェーデン、フランス、ロシア、アメリカ、モンゴル、中國から研究者を日本に招聘し、本学で国際シンポジウムを開催し、その成果を刊行し、公開する予定である。 次年度の経費は、主に研究者たちの来日旅費・宿泊費、それに論文集の刊行などの諸費に使用する予定である。
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