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2018 年度 実施状況報告書

普遍宗教と現地適応-インドのカトリック教会における儀礼の社会性と多義性を焦点に-

研究課題

研究課題/領域番号 18K00083
研究機関中央大学

研究代表者

岡光 信子  中央大学, その他部局等, 客員研究員 (50447116)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードカトリック教会 / 普遍性 / 個別性 / 典礼 / インド
研究実績の概要

本研究の目的は、普遍的宗教であるキリスト教(カトリック教会)の公的な儀礼を事例にし、宣教地における文化や伝統を取り入れる現象「インカルチュレーション」について、具体的に現地調査を行い、収集し、それについて検証するものである。
カトリック教会は、教会としての普遍性を維持するため、公的な儀礼については普遍的なフォームを規定している。一方で、カトリック教会の宣教は、言語、文化、慣習、気候が異なる地域で行われており、こうした地域性への配慮が見られる。そのため、カトリック教会の公的な儀礼は、普遍的なフォームを維持しながら、地域における特徴が取り入れられている。
2019年2月、3月、研究代表者は、インドのタミルナードゥ州カンニヤークマリ県において、現地調査を行い、カトリック教会の公的な儀礼について実例を収拾した。さらに、調査地域において行われている人生儀礼について、同じコミュニティーでも異なる宗教(カトリック教徒、ヒンドゥー教徒)、同じ宗教(ヒンドゥー教徒)でも異なるコミュニティーにおいて実践されている事例に関するデータを収集した。
現地調査におけるデータを、データベース化し、可視化して、カトリック教会の儀礼の多様性を検証する。同時に、カトリック教会の公式文書、声明なども収集し、それらを分析することでカトリック教会の宣教政策についての最新の状況を検証する。
本研究は、文献と現地調査を同時並行に行いながら、インカルチュレーションについて検証を行うものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、現地調査が必須となる。現地調査は、研究計画において予定されていたものである。
2019年2月、3月、インドのタミルナードゥ州、カンニヤークマリ県で一ヶ月の調査を行い、当初の予定通り、典礼および人生儀礼についてデータコレクションを行うことができた。
今後は、データをデータベース化、検証する作業が残っている。

今後の研究の推進方策

研究代表者は、当初の研究計画に基づき、インドにおける現地調査を行い、カトリック教会の公式儀礼及び人生儀礼に関するデータの蓄積を継続する。収集した情報は、データベース化し、検証を行う。
また、カトリック教会の公式文書や声明に関する資料を収集し、カトリック教会の宣教活動の方針についても分析を行う。カトリック教会の資料は、ヨーロッパに蓄積があるため、ヨーロッパの図書館や資料館でも文献収集を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 「インドのカトリック教会の秘蹟に見られる土着性と普遍性」2018

    • 著者名/発表者名
      岡光信子
    • 学会等名
      日本宗教学会

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公開日: 2019-12-27  

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