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2023 年度 研究成果報告書

日本と韓国・朝鮮における「信教の自由」をめぐる比較宗教史的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00086
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01030:宗教学関連
研究機関恵泉女学園大学

研究代表者

李 省展  恵泉女学園大学, 人間社会学部, 名誉教授 (10279664)

研究分担者 小檜山 ルイ  東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (70186782)
徐 正敏  明治学院大学, 教養教育センター, 教授 (70647255)
和寺 悠佳 (坂井悠佳)  和泉短期大学, その他部局等, 准教授 (20834071)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード帝国 / 植民地 / キリスト教 / ミッション / 宣教師 / 信教の自由 / ミッションスクール / 独立運動
研究成果の概要

日韓の「信教の自由」に関しては日本と韓国では異なる史的展開がみられる。その要因には、帝国日本による植民地主義的な政策展開が存在することが本研究によって明らかにされた。帝国憲法において「信教に自由」は保障されているものの、「韓国併合」以降は、植民統治の実効性を待たせるために、キリスト教勢力、ミッション、ミッションスクールの弾圧が継続的に行われており、その際に、「信教の自由」への統制が肝要であることから、植民地期の初期から末期まで一貫してみられることが判明した。またこの政策へのキリスト側の対応過程において、朝鮮ミッションと日本ミッション間の様々なインタープレイの存在が確認された。

自由記述の分野

東アジア近代の歴史

研究成果の学術的意義や社会的意義

植民地期朝鮮における「信教の自由」に関する研究は、これまで1930年代の「神社参拝の強要」に関する研究に集中しがちであったが、「信教の自由」関連のイシューは初期から末期まで全般的に存在していることを本研究が明らかにしたことを学術的な意義として挙げたい。「信教の自由」は近代の民主主義国家にとっては根幹をなす普遍的な概念であることから、植民地主義的な統制がどうなされたのかという歴史過程を振り返ることは、民主主義を現代に生かすうえでも、社会的な意義があると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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