研究課題/領域番号 |
18K00100
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
石黒 盛久 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (50311030)
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研究分担者 |
厚見 恵一郎 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (00257239)
鹿子生 浩輝 東北大学, 法学研究科, 教授 (10336042)
村田 玲 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20507892)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | マキアヴェッリ / 政治思想 / フィレンツェ史 / ルネサンス |
研究実績の概要 |
本年度もまた先年度に引き続きコロナ対応や、それに続く各自勤務先の教学体制変革への対応に多大の時間を割くことを余儀なくされ、当該年度の研究計画についても十分な成果を得ることができなかった。この間の研究実績については、本研究に直接かかわる論考としては石黒による「マキアヴェッリ思想における公民的心性の宗教的起源: 15世紀フィレンツェの政治文化を背景に」(金沢大学歴史言語文化学系論集 史学・考古学篇)一点のみであるが、2021年度の本研究例会において著者当人を招聘し検討素材として取り上げた、定森亮著『共和主義者マキアヴェッリ-古代ローマをめぐるマキアヴェッリとの交錯』につき、両者における宗教観の相違をも念頭に研究分担者三名が書評・論考を種々媒体に寄稿(『神奈川評論』[石黒]/『社会思想史研究』[厚見]/『続・戦争と統治の間』関西大学法学研究所叢書[鹿子生])したことは、各自によるマキアヴェッリの宗教観理解の深化大きな刺激材料となった。 22年度はこれに加えて10月22日と2月23日の両日に研究集会を実施し、各自が日頃抱いているテキスト読解上の疑問点(そこにはマキアヴェッリにおける宗教と政治の接点についての重要かつ微妙な論点も含まれている)につき、徹底討論を実施した。これらの寄稿や討論の成果は、本共同研究に後続する科研費共同研究「ルネサンス期における預言と政治学」の進展と連動しつつ、両研究の締めくくりと位置付けられる「マキアヴェッリと宗教」をテーマとする論集実現に、大きな寄与を成すものと確信している。
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