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2022 年度 研究成果報告書

マキアヴェッリとフィレンツェの政治文化-社会形成に〈神〉は必要か

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00100
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01040:思想史関連
研究機関金沢大学

研究代表者

石黒 盛久  金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (50311030)

研究分担者 厚見 恵一郎  早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (00257239)
鹿子生 浩輝  東北大学, 法学研究科, 教授 (10336042)
村田 玲  金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20507892)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードマキアヴェッリ / 政治思想 / ルネサンス文化 / イタリア / フィレンツェ史
研究成果の概要

関西大学法学研究所の助力により、21年12月、本研究課題を議題に掲げ大規模なシンポジウムを立ち上げ、その成果を予稿集として刊行し、その後もそれを土台に引き続き各分担視野により海外におけるそれを含む公刊・発表を実現した。コロナ禍による研究の停滞により当初の目標であった論集公刊には至らなかったが、本共同研究を継承する科研費共同研究も展開中であり、その成果をも踏まえて本年度中の論集公刊を目指したい。そこにおいては通常、政治の脱宗教化の嚆矢とされるマキアヴェッリの思想が如何に宗教を根底的原動力とするものであるか、またそれを通じ宗教が昨今の政治にあっても如何に決定的な規定要素たり得るかが示されよう。

自由記述の分野

政治思想史・西洋文化史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の申請前後に国際外交の耳目を賑わせていたのが所謂イスラム国の台頭であった。また直近のウクライナ戦争の規定要因として、ロシア正教文化圏とローマ・カトリック文化圏の文明の使用等を指摘する向きもある。まだ我が国における政治政党と宗教団体の依存関係を巡る論争も記憶に新しい。そのように一旦脱宗教化したと思われた近代政治が、依然宗教的なものの呪縛にとらわれていることを目の当たりにしたとき、近代政治における政治的なものと宗教的なものの相関を、従来の政治の脱宗教化の議論の成果を止揚しつつ、より柔軟なものとして再構築することは、今後の政治の姿を見通す上でも極めて現代的意義を持つものと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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