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2022 年度 研究成果報告書

言語学者バンヴェニストの思想:「話す」行為・経験の多面性を考える

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00110
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01040:思想史関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小野 文  慶應義塾大学, 理工学部(日吉), 教授 (00418948)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードバンヴェニスト / 言語思想 / 発話行為 / 言語学の概念形成
研究成果の概要

エミール・バンヴェニストは1945-1950年にかけて、コレージュ・ド・フランスにおいて制度語彙に関する講義を行っている。今回の資料調査では、この講義の準備ノートのなかに、「話すparler」という動詞、あるいは「言葉paroles」に関する語彙のノートを多数見いだした。発話行為に関する一般言語学的な考察が1960年代後半に深められるという一般的な見方に反して、草稿のなかではすでに1940年代後半から「話す」行為への思索が見られるということである。その思索は、60年代後半に見出せるものよりもはるかに深く、多様な側面を見せている。本研究の成果は、複数の研究論文と一本の学会発表において公表した。

自由記述の分野

言語思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、フランスが生んだ20世紀最大の言語学者といわれるエミール・バンヴェニスト(1902-1976)の言語思想を辿り直し、とくに彼の比較言語学研究の草稿資料を調査・考察することから、それに新しい光を当てようとするものである。中心となるのは、彼が「話す」という動詞をどのような行為として捉えていたか、という問いになる。この「話す」という概念に注目することで、これまで別々のものとして捉えられていたバンヴェニストの一般言語学と比較言語学を繋ぐことができるからである。

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公開日: 2024-01-30  

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