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2020 年度 実施状況報告書

天道信仰の発展的研究ー琉球から大陸への展開を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 18K00117
研究機関公益財団法人中村元東方研究所

研究代表者

加藤 みち子  公益財団法人中村元東方研究所, その他部局等, 主任研究員 (10306524)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード天道 / 陰陽道 / 道教 / 琉球 / 韓国 / 吉田神道
研究実績の概要

本研究は、古来我が国に広く行われ現在でもよく知られている「天道信仰」について、日本のみならず東アジア思想との影響を跡付けることを目指す試みである。
日本における「天道」といえば現在は「おてんとうさま」を太陽と考えることが多いが、調査によれば単なる太陽ということではなく、神道・仏教・陰陽道・道教などの複合的な宗教概念であることが浮かび上がってきている。とりわけ道教や陰陽道などとの関連を調査していくうちに、琉球の「天道」祭祀や大陸の「天道」観念との影響が浮かび上がってきた。
本研究は、以上の調査結果を踏まえて、特に天道信仰のルーツを沖縄(琉球)から大陸へと遡及して跡付けることを目的としている。
本年度は、研究計画に従い、国内の天道信仰の、道教・陰陽道とのかかわりを郷土資料や文献資料から検討することと併せて、韓国および沖縄の天道信仰について現地調査を行うことを計画していた。
2019年9月に韓国にて大陸の動向についてフィールドワークおよび、文献資料の収集をすることを得、道教および陰陽思想、民間信仰のなかに、「天」ないし日本の「天道」につながる思想が散在していることを跡付ける見通しがついてきている。
以上を踏まえ、2021年3月に沖縄(琉球)の調査および資料収集することを予定していた。しかしながら、当該調査が、新型コロナウイルス感染拡大防止という、やむを得ない事情により中止になったため、研究がやや遅滞しているのが現状である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

沖縄調査が、新型コロナウイルス感染拡大により、中止を余儀なくされたため、やや遅れているといわざるを得ない。
本研究は、天道信仰のルーツを沖縄から大陸へと遡及して跡付けることを目的としており、2019年9月に韓国にて大陸の動向について資料収集することを得た。
以上を踏まえ、2020年度中に沖縄(琉球)の調査および資料収集することを予定していた。しかしながら、当該調査がやむを得ない事情により中止になったため、研究が遅滞しているのが現状である。

今後の研究の推進方策

本年度は、何とか沖縄調査を遂行し、琉球の天道信仰について調査を行う希望をもっているが、現時点では新型コロナウイルスの先行きが不透明なため、年度中に調査が遂行できるか否か不明である。
すでに収集した資料の読解・分析、および、可能な範囲での文献資料の収集を行い、学会で中間報告的な発表を行うことにより、少しでも遅れを取り戻すべく研究を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年度に予定していた、沖縄(琉球)における現地調査を実施できなかったため、当該調査の旅費が残額として生じた。
2021年度には、懸案の沖縄(琉球)における現地調査を実施し、当該旅費を使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 書評『人類の共生と平和の尊びを求めて』2021

    • 著者名/発表者名
      加藤みち子
    • 雑誌名

      東方

      巻: 36 ページ: 287,300

    • 査読あり
  • [学会発表] 世法則仏法ー「これからの仏教」と「これまでの仏教」2021

    • 著者名/発表者名
      加藤みち子
    • 学会等名
      在家仏教協会WEB講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] 「廓庵和尚十牛図」の日本的展開(続)2021

    • 著者名/発表者名
      加藤みち子
    • 学会等名
      武蔵野大学仏教文化研究所第4回研究例会

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公開日: 2021-12-27  

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