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2019 年度 実施状況報告書

美術批評家ヴァルデマール・ジョルジュの批評における「伝統」概念形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00122
研究機関東京農工大学

研究代表者

飛嶋 隆信  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60302915)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード美術批評 / 両大戦間期 / フランス / イタリア / ドイツ / 近代美術 / 古典 / 伝統
研究実績の概要

本研究の主目的であるヴァルデマール・ジョルジュの批評に関して、また同時代のフランスにおける美術批評の動向に関して、前年度に引き続き、2019年8月末の約1週間、パリのフランス国立図書館および美術史・考古学図書館にて書籍および雑誌掲載論文の調査を行った。前年度の調査では十分に行えなかった範囲、特にヴァルデマール・ジョルジュが、イタリアの芸術や政治との直接的な関わりについて述べた記事を中心に、調査した。
当初の予定では、2020年3月、前年から計画していたようにローマやミラノでの資料調査を実施する予定であったが、ヨーロッパ全域、特にイタリアにおけるコロナウイルスの急速な感染拡大という状況をふまえ、渡航を断念せざるを得なかった。現在もヨーロッパでは渡航制限が継続しているが、今後、制限が緩和される場合には、2020年内、あるいは2021年2~3月頃に、フランス(パリ)、イタリア(ローマ、ミラノ)、オーストリア(ウィーン)各地の図書館等での資料調査を実施し、本研究の報告書を完成させる予定である。ウィーンにおける調査では、ヴァルデマール・ジョルジュに影響を与えた論者の一人であるとみなされるオーストリアの美術史家ヨーゼフ・シュゴフスキーの論文等を中心に資料を収集する予定である。また、現地から取り寄せることが可能な資料を出来るだけ収集し、現地での資料調査が出来るだけスムーズに進むよう、準備を進める所存である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「研究実績の概要」でも述べたように、コロナウイルス感染拡大のために、当初予定していたイタリア(ローマ、ミラノ)での資料調査を断念せざるを得ず、予定より資料調査が遅れている。

今後の研究の推進方策

「現在までの進捗状況」でも説明したように、コロナウイルス感染拡大のために、イタリアでの資料調査が遅れている。フランス、イタリア、オーストリアの現地の図書館で収集可能な資料以外に、各地から取り寄せて購入することが可能な資料を出来るだけ集めて、研究の遅れを取り戻すことを検討している。
なお、現在最終校正段階だが、中央公論美術出版より年内刊行予定の論集『古典主義再考』に、本研究でのこれまでの成果をまとめた論文が掲載される予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年当初からヨーロッパで急速にコロナウイルスの感染が拡大し、3月に資料調査を予定していたイタリアのローマやミラノへの渡航を断念せざるを得ず、往復の旅費や現地での滞在費、資料購入費分を予定通り使用することが出来なかった。
コロナウイルスを巡る状況の推移にもよるが、今年後半から来年の3月にかけて、上記のイタリア各都市だけでなく、フランスのパリ、オーストリアのウィーンの図書館等で、予定していた資料調査を集中的に行うことを計画している。

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公開日: 2021-01-27  

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