18世紀半ばまでほぼイタリア・オペラ寡占状態とされてきたドイツ諸都市において、ドイツ語オペラがどのように確立・受容されていったかを上演史から読み解き、論文『ハッセとヴェーバーの間:1765年から1830年までのドレスデンにおけるオペラ上演に関する予備的考察』『七年戦争後のベルリンで上演されたオペラードレスデンとの比較から』『1760 年代から1830 年までのヴィーンにおけるオペラ上演についての試論 : ドレスデン・ベルリンとの比較から』にまとめた。同じ時期でも、イタリア・オペラの重要度はドレスデン、ベルリン、ヴィーンの順に低くなり、ドイツ語オペラの重要度はその逆であることが明らかになった。
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