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2018 年度 実施状況報告書

音楽創作による戦争協力-第二次大戦中のアメリカ作曲界を対象にして-

研究課題

研究課題/領域番号 18K00142
研究機関桐朋学園大学

研究代表者

沼野 雄司  桐朋学園大学, 音楽学部, 教授 (00322470)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード第二次世界大戦 / アメリカ / 戦争協力 / 現代音楽作曲家
研究実績の概要

本研究は第二次大戦期のアメリカにおける現代音楽作曲家たちによる戦争協力の実態を明らかにすることを目的としている。初年度となる2018年度は全体の基礎をなす作業として、主として重要文献の収集と精読を行なった。以下、もっとも重要と思われる3つの文献について記す。まずはベン・アーノルド『音楽、意味、戦争』(Ben Arnold“Music, Meaning, and War: The Titles of War Compositions”InternationalReview of the Aesthetics and Sociology of Music 22/1,1991)は、戦争に関連する作品(アメリカに限らない)を対象にしながら、それぞれがどのような形で戦争と関わっているのかについて考察したものである。この文献について著者のArnold氏と電子メールでいくつかの議論を交わし、氏の過去の著作である『音楽と戦争』(Music and war,1994)を、本研究の一種のデータベースとして用いることを決定した。
さらに本研究において決定的に重要だと思われる書物 アンヌグレット・ファウザー『戦争の音楽:第二次大戦期におけるアメリカの音楽』(Annegret Fauser“Sounds of War: music in the United States during World War Ⅱ,2013)を自分のゼミで精読し、第二次大戦中のアメリカにおける音楽活動の詳細を把握した。
一方で、アイルランドにおける学会 Documenting Jazzに参加し個人研究発表を行なった。この学会においては、戦争と音楽の関係性を問う発表が多く、きわめて重要な示唆を多数得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

20世紀における戦争と音楽に関する研究の駄一人者 Ben Arnold と様々な意見交換ができたこと、そしてAnnegret Fauser の浩瀚な書籍を消化することにより、研究の基礎段階はほぼ終わったと考えられるため。

今後の研究の推進方策

当初の研究をこのまま推進するつもりである。2019年度はアメリカにおける資料研究および現地学者との意見交換が中心になるはずである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Free Form as a Symbol of Pluralistic Activities2018

    • 著者名/発表者名
      Yuji Numano
    • 学会等名
      Documenting Jazz
    • 国際学会
  • [学会発表] 冷戦と音楽文化:日本の場合2018

    • 著者名/発表者名
      沼野雄司
    • 学会等名
      日本音楽学会東日本支部例会

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公開日: 2019-12-27  

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