戦前、日本で活躍した外地出身の挿絵家でもあり漫画家でもある金龍煥の作品の軌跡を追った。日本からの解放後の朝鮮において、最初の職業漫画家となった彼のルーツは日本への留学からはじまった。掲載された最初の作品から、1945年の朝鮮に帰るまでの日本に現存している書籍、雑誌を調査し、研究成果として発表した。これにより従来、彼の最初の作品は雑誌掲載だと思われていたが、彼の師匠である江島武夫の書籍がその前に掲載されていたことがわかった。日本への留学から、時間をあまりかけることなく、デビューしていることがわかった。 戦後の韓国での活躍は戦前の日本での作家活動が基盤であることを研究成果として発表した。
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