研究課題/領域番号 |
18K00157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 聖徳大学短期大学部 |
研究代表者 |
正道寺 康子 聖徳大学短期大学部, 総合文化学科, 教授 (70320702)
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研究分担者 |
森野 正弘 山口大学, 大学院東アジア研究科, 教授 (60346541)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 楽書 / 教訓抄 / 音楽伝承 / 日本音楽史 / 日本古典文学 / 雅楽 / 現代語訳 |
研究成果の概要 |
本研究課題の最終目標は、『教訓抄』の全体像を明らかにすることである。そのための基盤となる研究として、『教訓抄』全10巻の本文校訂および書き下し文、難解な語句の注釈、現代語訳を試みた。全10巻の現代語訳は本邦初であり、『教訓抄』が広く一般にも容易に読めるようにした。また、副次的な研究として、『教訓抄』が成立した鎌倉時代と奈良・平安時代の外来音楽の差異を明かにし、平安文学に描かれた音楽についても考察した。これらの研究成果は、国際シンポジウム・公開講演会での発表、論文執筆、図書の発行で公開している。
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自由記述の分野 |
日本文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『教訓抄』全10巻の現代語訳をしたことで、格段に『教訓抄』を読みやすくしたことが最大の研究成果である。今後は、一般にも『教訓抄』が読まれ、『教訓抄』や鎌倉時代の雅楽曲の実態への理解が深まると考えられる。また、狛近眞が書き留めた口伝や古記録への研究も活発になっていくことが予測される。 『教訓抄』研究は、奈良・平安時代の外来音楽の実態解明にも寄与し、平安時代の古記録や文学作品に登場する唐楽・高麗楽の研究にも進展があると考えられる。
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