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2020 年度 実施状況報告書

剥製美術の研究――近現代美術におけるヒトと動物の関係の諸問題

研究課題

研究課題/領域番号 18K00191
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

森山 緑  慶應義塾大学, アート・センター(三田), 講師(非常勤) (20779326)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード現代美術 / 剥製 / 毛皮 / 狩猟 / 環境問題 / 展覧会 / 鑑賞体験 / データベース
研究実績の概要

本年度は年度初めから新型コロナウィルス感染症拡大による緊急事態宣言発出により、移動に多大な制限が課された。そのため計画していた国内・国外の調査は、ほぼ達成できなかった。したがって本研究は一年の延長を申請し、許可されたため令和3年度に改めて計画を実施する予定である。
しかし、平成30年度および令和元年度に行った各種の調査にもとづき、令和元年度に国内学会での発表を行ったものを、学会誌へ 投稿し、掲載されたことは成果であった。
また、9月には「ヒトと動物の関係学会」シンポジウム(オンライン実施)に招聘され、剥製美術についての講演を行い、その後の総合討論も含めて、他分野で活動・研究を行う方々との意見交換を行った。さらにそのシンポジウムでの発言、図版等は学会誌に詳しく掲載され、これも成果の一つとなった。
制約がある中でも、国内他機関の研究者と情報交換をし、新たに剥製美術を制作している美術家の情報を得ることができ、それらはデータベースでリスト化を行った。また、いくつかの国内展覧会では、新たに剥製美術作品を見る機会を得て、それらもリスト化した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和2年度4月以降の新型コロナウイルス感染症の拡大により、移動が制限されたため、国内外の調査が進まなかったため。

今後の研究の推進方策

令和3年度の一年間、本研究は延長できることとなったが、現時点(4月末)においてもまだ、計画実施の可能性の見極めが困難である。研究の最終年度に計画していた国外調査および、国内調査の実施を、状況を判断しながら遂行していく予定である。国外調査が難しい場合には、可能な限りオンラインでのインタビューを行う。
また、データベースのリスト化と文献収集は継続して行っているので、最終年度の実績報告においては、その段階でのまとめを何らかの形で発表する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の拡大により、令和2年度の研究計画実施、とりわけ国内外の調査が困難となったため、旅費や謝金が支出できなかった。しかし一年間の延長申請を行い、本研究の遂行は令和3年度に行うことになった。よって、次年度使用額が前年比、0より大きくなったものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 毛皮の美術 : 実用・装飾からアート作品への変容、日欧の比較2020

    • 著者名/発表者名
      森山 緑
    • 雑誌名

      動物観研究 : ヒトと動物の関係学会誌

      巻: 25 ページ: 21-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 剥製美術 (2) ーー名和晃平《PixCell》シリーズをめぐる一考察2020

    • 著者名/発表者名
      森山 緑
    • 雑誌名

      慶應義塾大学アート・センター年報/研究紀要 27

      巻: 27 ページ: 134-144

  • [雑誌論文] 「剥製美術」の世界 : 西洋近現代美術におけるヒトと動物の関係2020

    • 著者名/発表者名
      森山 緑
    • 雑誌名

      ヒトと動物の関係学会誌

      巻: 57 ページ: 64-71

  • [雑誌論文] 「動物芸術の世界」総合討論 : 総合自由討論 (特集 第26回学術大会シンポジウム 動物芸術の世界)2020

    • 著者名/発表者名
      森山 緑
    • 雑誌名

      ヒトと動物の関係学会誌

      巻: 57 ページ: 75-82

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公開日: 2021-12-27  

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