研究課題/領域番号 |
18K00217
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研究機関 | 女子美術大学 |
研究代表者 |
宮島 弘道 女子美術大学, 芸術学部, 教授(移行) (40710299)
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研究分担者 |
橋本 信 (橋本弘安) 女子美術大学, その他部局等, 研究員(移行) (30189485)
岸野 香 女子美術大学, 芸術学部, 教授(移行) (80282812)
稲田 亜紀子 女子美術大学, 芸術学部, 准教授(移行) (90307091)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 粉体工学技術の応用 / 天然無機顔料 / 日本画表現 / 東アジア絵画の可能性 / サブミクロン粒子 |
研究実績の概要 |
令和2年度においては、サブミクロン藍銅鉱粒子を用いた様々な応用研究結果をまとめ、女子美術大学内ギャラリースペース『Joshibi SPACE 1900』において研究報告展を行った。当初は上海交通大学での絵画への応用研究が予定されていたが、コロナ禍の影響で叶わなかった。 2020年11月11日から11月25日まで『サブミクロンの青 2018-2020年度科学研究費報告展』と題して行われた展示においては、サブミクロン藍銅鉱粒子製造の経緯・サブミクロン藍銅鉱粒子の様々な絵画基底材への応用・東アジア諸国とのサブミクロン藍銅鉱粒子を用いたワークショプなどによる交流という3点を軸とした内容となった。展示はコロナ禍ということもあり学内のみへの告知となり、より多くの方々に観ていただく機会には恵まれなかったが、3年間の研究のまとめと新たな発見の場として有意義な展示となった。今回の研究の目的であるサブミクロン藍銅鉱粒子の利用の可能性を広く探り、世界的な地方創生に繋げるという部分においては、タイの白土による下地と中国の宣紙による下地の違いによる明確な表現上の差異が生じたことでサブミクロン藍銅鉱粒子の特質が浮き彫りになったと感じている。先に述べた通り、コロナウィルスの世界的蔓延により中国での対面交流が実現しなかったことは悔やまれるが、サブミクロン藍銅鉱粒子を用いた宣紙による水墨作品を郵送いただくことで事なきを得た。それ以外の研究、制作については問題なく目的を完遂できた。
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