研究課題/領域番号 |
18K00224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
粟谷 佳司 立命館大学, 衣笠総合研究機構, プロジェクト研究員 (90411115)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 表現文化 / フォークソング運動 / 日本万国博覧会(大阪万博) / 鶴見俊輔 / 市民運動 |
研究成果の概要 |
本研究は、市民運動と交差する芸術文化の表現者たちについて、日本の1960年代後半を中心としながら1970年開催の日本万国博覧会(大阪万博)へ至る表現活動の意義と課題から考察した。研究を通じて、表現者たちが社会的な問題を表現に取り込みながら活動を行うことで、芸術や文化が社会的な関わりの中で形成されていたことをフォークソング運動と大阪万博をめぐる表現者たちの実践と時代状況を検証した。特に60年代後半の鶴見俊輔の『限界芸術論』とその応用としてのフォークソング運動から、鶴見が関わった市民運動とも交差した大阪万博に至る状況を、知識人、関係者の活動や言説から、文献や資料、インタビュー調査などから分析した。
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自由記述の分野 |
文化社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、戦後日本の芸術における表現と文化について、1960年代後半から70年ごろの活動に焦点を当てて考察するものであり、特に音楽文化であるフォークソング運動と日本万国博覧会(大阪万博)に関わった表現者たちが、どのように社会的な問題を活動に取り入れたのか、そこで同時期の市民運動とどのように交差したのかということについて考察した。本研究は、日本の芸術や文化イベントにおいて、表現活動がどのように作品として結実し、そのような表現が世界的な観点から日本の文化としてどういう意味を持つのか、という資料となるものである。このような研究は、これからの日本文化の研究においても学術的意義があるものと考える。
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