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2022 年度 実績報告書

美術解剖学教育の交流と展開 ー独、UK、USA、NZの教育・研究の比較を通してー

研究課題

研究課題/領域番号 18K00227
研究機関東京藝術大学

研究代表者

宮永 美知代  東京藝術大学, 美術学部, 助教 (70200194)

研究分担者 伊藤 正裕  東京医科大学, 医学部, 主任教授 (00232471)
木下 史青  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 上席研究員 (20321549)
岩井 治樹  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30452949)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード美術解剖学 / 教育 / 触覚 / 形態 / 解剖学
研究実績の概要

1. 触覚教育の重要性に共感する山梨大、山梨県立大教員グループ企画による盲学校の児童を対象にした「ワークショップ 粘土で彫刻 生きている犬と犬の骨格をさわりながら」を主催し、宮永が犬の骨格に触れる美術解剖学を授業として担当した(2023.9.27)。同グループ企画による「手でみるプロジェクト」で、「解剖学からの触覚鑑賞の魅力」をテーマに宮永が講演した。(2022.10.22) 2. V. Winslow とともにUSAで美術解剖学教育に長年携わってきたRey Bustosの『Rey’s Anatomy Figurative Art Lessons from the Classroom』を訳出し『レイの美術解剖学』として出版した。(宮永、岩井) 3. 第28回美術解剖学会大会で日本の美術解剖学を牽引した中尾喜保を助け、この専門教育にも関与した解剖学者三木成夫をフィーチャーしたシンポジウム「シェーマは語る いのちの形」が企画され、宮永がシンポジストとして「あたま・こころ・からだ」の講演をした。木下、宮永は、三木のシェーマの原図調査を行った。 4. 肖像画をダブルイメージで表現する先駆者アルチンボルド(16世紀)の作品と現代の臨床神経科学者が導いた美を感じる普遍的要素とを対照し考察した研究「アルチンボルト絵画でラマチャンドランの“美の法則”を解く」を、フォーラム顔学2022でポスター発表した(9.18)。
5. 美術解剖学教育の海外との美術解剖学比較・交流は、コロナ禍により大きな制限を受けた。今日、AI描画など、自らの手を介さない表現さえ出現しているが、形の見方を支える教育の質の向上のため相互に意見交換し良い影響が授受できた。教育者個人も手の技や触覚を重要視する表現者として弛みない努力をすることが、このような手の技を介さない美術の時代においても必須であることが確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 図書 (1件)

  • [図書] レイの美術解剖学2022

    • 著者名/発表者名
      Rey Bustos / 宮永美知代
    • 総ページ数
      205
    • 出版者
      マール社
    • ISBN
      978-4-8373-0691-7

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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