• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

箏譜『仁智要録』と琵琶譜『三五要録』にもとづく平安末期音楽様式の考察とその再現

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K00240
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01070:芸術実践論関連
研究機関京都市立芸術大学

研究代表者

田鍬 智志  京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 准教授 (40351449)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード雅楽 / 平安末期 / 藤原師長 / 仁智要録 / 三五要録 / 箏 / 琵琶
研究成果の概要

本研究では、平安末期、藤原師長が編纂した雅楽の箏譜『仁智要録』および琵琶譜『三五要録』に載る、調子曲、催馬楽曲、唐楽曲・高麗曲・伎楽曲・風俗歌、その他の秘曲等、すべての曲譜を解読し、そして演奏・録音を行った。全曲演奏・録音により、当時の雅楽(催馬楽・風俗歌・伎楽など周辺ジャンルをも含む)の全貌が、具体化された。また、演奏・録音に際して、写本の校異を行い、またリズム構造・テンポの考察を行った。とくに当時の「只拍子」「楽拍子」のリズム構造の実態については、本研究独自の知見が得られ、演奏・録音に反映した。
録音のトラック総数は818、録音時間は27時間33分19秒におよんだ。

自由記述の分野

音楽史学

研究成果の学術的意義や社会的意義

藤原師長撰『仁智要録』『三五要録』には、調子曲、催馬楽曲(律・呂)、唐楽曲(壱越調・沙陀調・平調・太食調・乞食調・性調・双調・黄鐘調・水調・盤渉調の各調)・高麗曲・伎楽曲・風俗歌、その他の秘曲等、当時伝承されていたあらゆるジャンルの曲譜を網羅しており、両譜の全曲録音を行うことで、当時の音楽の全貌を聴覚的に、かつ具体的に理解することが可能となる。そういった当時の音楽そのものへの理解だけでなく、当時の文化全体、他文化への影響関係を解明する上でも、当時の音楽が具体的ににわかることで、あらたな展開が期待できる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi