研究実績の概要 |
2021年度は研究成果発表として2回のレクチャーコンサートを一般非公開にて開催・収録し、所属機関ホームページよりWeb配信を行った。 中間発表:【2021年8月2日~2022年3月31日公開】レクチャーコンサート「ザムエル・シャイト『カンツィオネス・サクレ』をめぐって-“ドイツオルガン音楽の父”の声楽作品」。講演の部/米沢陽子「ザムエル・シャイト『カンツィオネス・サクレ』をめぐって」、大角欣矢「ガルス・ドレスラーとザムエル・シャイトの《神よ、私を裁き》について、演奏の部/ドレスラー《神よ、私を裁き》、シャイト『カンツィオネス・サクレ』よりSSWV6,10,11,17,20,21,24,25,27,33,34,37。 最終報告:【2022年3月10日~9月30日公開】レクチャーコンサート「ザムエル・シャイト『カンツィオネス・サクレ 』と『コンチェルトゥス・サクリ』―“ドイツオルガン音楽の父”の初期声楽作品をめぐって」。講演の部/米沢陽子「シャイトの複合唱作品をめぐって ―SSWV28, 29を例に」、大角欣矢「ドレスラー《わが慰めと助けはただ神のみ》とシャイト《今日、五旬節の日が満ちた》について」、演奏の部/ドレスラー《わが慰めと助けはただ神のみ》、『カンツィオネス・サクレ』よりSSWV28,29、『コンチェルトゥス・サクリ』よりSSWV81,75,76他。 講演は研究代表者と研究分担者、演奏は研究協力者サリクス・カンマーコアと研究代表者が担当した。本研究は音楽学者、オルガニスト、声楽演奏団体による共同作業であり、研究期間全体を通じて楽曲分析、校訂譜作成、演奏実践により「シャイトは声楽作品の作曲家としても優れている」と再評価するに至った。またWeb配信によって従来殆ど演奏や研究対象とされてこなかったシャイトの初期声楽作品を国内外に紹介できた意義は非常に大きいと考える。
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