研究課題/領域番号 |
18K00249
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
黒木 宏一 九州産業大学, 経済学部, 講師 (00618150)
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研究分担者 |
内山 敏典 九州産業大学, 学術研究推進機構, 科研費特任研究員 (10151903)
外園 智史 九州産業大学, 経済学部, 准教授 (40611570)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 伝統工芸品 / 伝統的工芸品 / 陶磁器需要 / アンケート調査 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、九州北部地域の指定伝統工芸品のうち陶磁器産業に着目し、消費者のニーズの多様性に着目した分析を試み、当該産業における生産の維持拡大を志向する「新たな需要」の創出に資する新知見を得ることである。この目的を果たすため、本研究は(1)公統計の利用による需要分析、(2)アンケート調査による需要分析の、2つの方法で研究を進めてきた。 2021年度は、これまで進めてきたアンケート調査による需要分析に関する研究について、補強のための調査を検討し、実施の準備を進めてきた。まず、研究代表者らは、研究会を開き検討を重ね、調査の具体化を終えた。検討は、概ね以下の視点で行った。①仮説の設定、②調査対象とする指定伝統工芸品の絞り込み、③調査対象者、調査方法、調査の規模の絞り込み、④調査内容等である。その後、「調査の実施」に進めようとした。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が断続的に続いた影響で、調査を2021年度内に終了できないことが判明したため、2022年度に持ち越すとの判断を下した。 以上のように、研究を継続しにくい状況ではあったが、陶磁器需要に関連する先行研究の整理を進める過程で、「10.研究発表」に記載したとおり、先行研究の成果を補強する研究成果を取りまとめることもできた。最終年度である2022年度は、やむを得ず遅延したアンケート調査データを用いた計量分析の補強のための調査を完了させる計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
交付申請書に記載した「研究の目的」「研究実施計画」に照らし、概ね計画通りに進んでいたものの、2020年度に予定し、2021年度に延長して実施予定であった「アンケート調査データを用いた計量分析の補強のための調査」の検討と実施のうち「実施」の部分が、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が断続的に続いた影響で年度内に調査完了できないことが判明したため、2022年度に持ち越す判断を下した。よって、本研究は「やや遅れている」と自己評価する。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である2022年度は、2021年度に実施を予定し新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響により遅延した、アンケート調査データを用いた計量分析の補強のための調査を完了させ、これまでの研究を体系的に整理し、とりまとめたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度同様に、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響による教育活動をはじめとする学務への諸々の対応に迫られた。計画していた調査の検討と調査票の具体化までは進めたが、web調査委託先の調査に係る納期が、コロナ禍の影響で当初の見込みよりも大幅に延長され、年度内の調査完了の見通しが立たなくなったことから、調査の実施ができなかった。そのため、次年度使用額が生じた。2022年度は、「今後の研究の推進方策」に記載の研究を予定しており、次年度使用額はその経費に充てて使用する計画である。
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