『万葉集』の学際的研究を目指す本課題は、他分野の考察過程がわからずに無批判で引用してしまいかねない現在の研究状況を克服するために、個人の解釈を取り除いた客観的な情報(ここでは発掘調査報告書)をまずは共有し、そのうえで分野の異なる研究者同士が議論できるような学術的環境を作ることを目指して進めてきた。 またこのことは、一般の人々にも当てはまる。万葉歌一首ごとに文献目録を配しているため、知りたい箇所のみを見ることができ、そこには平易な解説を付しているので、一般の人々でも容易に使うことができる。誰でも手に取ることができるよう各都道府県立図書館に成果報告書を配布した。
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