本研究では、民間情報教育局(CIE)の調査対象となった文芸雑誌・総合雑誌における、GHQ/SCAP(連合国軍最高司令官総司令部)の検閲に関連する資料、具体的にはGHQ/SCAPによる指示のある校正刷・出版物・検閲文書等の資料についての調査を行い、その成果を学術論文や著書にまとめ広く発表したことで、占領期の日本近代文学とメディア検閲との関連の一端を解明し、新たな照明を当てた。また同時に、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校での共同研究、コロンビア大学、スタンフォード大学、ブリティッシュ・コロンビア大学での学術交流等を通じて、本研究課題についての国際的な研究基盤を形成した。
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