研究課題/領域番号 |
18K00334
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
金 昭賢 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, その他(招聘研究員) (10755721)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 日本古典演劇 / 人形浄瑠璃文楽 / 浄瑠璃本 / 翻刻 / Webページ公開 |
研究実績の概要 |
本研究は、未翻刻浄瑠璃正本を翻刻し、活字化された作品を国内外の研究者にテキストを提供して学術的に貢献することを目的とする。その一環として、以下の活動を行った。 1.未翻刻浄瑠璃本の調査、翻刻作業 :未翻刻浄瑠璃を翻刻するにあたって、底本となる浄瑠璃本を選ぶため、世界最多の浄瑠璃本を所蔵し、画像データベースとしてWebページで公開している早稲田大学演劇博物館の資料を優先的に調べて、その中から『讃州屏風浦』(1778年初演)、『七草若菜功』(1782年初演)を翻刻した。 2.翻刻したテキストのWebページ公開のためのテキストデータの作成 :上記の作業による翻刻テキストのデータベースを公開するため、開設したWebサイトで『大功艶書合』(1787年初演)、『容競唐土噺』(1768年初演)、『九州与次兵衛灘』(1771年初演)、『鬼上官唐土日記』(1796年初演)、『韓和聞書帖』(1787年初演)、『千里竹雪曙』(1798年初演)、『唐土織日本手利』(1799年初演)につづき、『讃州屏風浦』(1778年初演)、『七草若菜功』(1782年初演)のテキストデータを順次公開する。また、すでに翻刻テキストのある作品の中から、海外の関連研究者の要望に応じて、近松門左衛門の作品である『国性爺合戦』(1715年初演)と『本朝三国志』(1719年初演)を公開する。さらに、翻刻テキストを韓国語を中心に翻訳して公開する。 3.その他の活動として、朝鮮総督府の機関紙『京城日報』における1920年の人形浄瑠璃文楽に関する記事を翻刻して、東洋音楽学会第71回大会(2020年11月8日、オンライン(Zoom)開催)で、金志善(日本学術振興会特別研究員RPD、東京大学)氏と共同発表を行った。翻刻したテキストはWebページで公開する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、国内外で行う予定であった浄瑠璃本と関連資料の調査、研究会などが中止となったことで、計画どおりに研究を進めることができなかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
事業期間の延長が承認され、今年度が研究最終年度となったことで、計画した研究内容を遂行して成果を収めたい。 今年度も新型コロナウイルス感染拡大危険のため、国内外の研究調査などが困難な状況となることが予想されるため、より積極的にWebページにおける翻刻テキストや翻訳テキストの公開を行う。 さらに、新型コロナウイルス感染拡大により甚大な被害を受けている古典芸能の現状を関係研究者や実演者の協力を求めて、国内外の関連機関の情報も合わせて発信する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度に続き、新型コロナウイルス感染症の影響により、国内外の研究調査などが困難となったため、次年度使用額が生じた。 本年度においても、国内外に出張して研究活動を行うことは困難であることが予想されるため、Webページ公開をより充実させるための関連機材拡充と、厳しい状況に置かれている古典芸能の現状の発信や支援にかかわる研究活動に使用する予定である。
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備考 |
コンテンツ管理システムの更新とネットワークのメンテナンスによるサイトの再構築のため、現在Webページの公開を停止している。 サイトの再構築が完了し次第、Webページの公開を行う。
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