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2021 年度 実施状況報告書

日本近代・現代文学におけるイスラム表象研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00341
研究機関久留米大学

研究代表者

浦田 義和  久留米大学, 大学共同利用機関等の部局等, 客員教授 (00151944)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードイスラーム / 回教 / 日本近代文学 / 日本現代文学 / 南方徴用作家 / 野上弥生子
研究実績の概要

1、研究情報収集については、日本近代文学会、日本社会文学会、日本近代文学会九州支部、法政大学国文学会に参加し、大会案内、学会通信を参照するとともに、いずれもweb形式によるテーマに関わる発表を聴講し、戦時下インドネシアに滞在していた沖縄のジャーナリスト太田良博関係論文やシルクロードを舞台にした松本清張関係論文など、一部発表資料を収集した。
2,国内研究機関調査及び研究資料収集については、大分県立図書館において、野上弥生子関係資料を閲覧するとともに『欧米の旅』関係一部必要資料を収集した。また、国立民族学博物館においてイスラームおよび回教関係資料を閲覧するとともに、戦前外務省調査部編雑誌『回教事情』Vol1からVol4並びに『大東亜共栄圏叢書-インドネシアの回教』などから必要部分を複写資料として収集した。さらに北九州の松本清張記念館において、作品に描かれたイスラム圏関係資料を閲覧し、一部複写資料として収集した。
3,学会発表としては、日本近代文学会九州支部秋季大会において、戦中、南方徴用作家のイスラム表象と比較して、中国を放浪した作家の体験について「檀一雄ー戦時詩の一特徴ー「従軍手帖」を参照して」と題して口頭発表を実施した。
以上の研究活動を通して、日本近現代作家作品におけるイスラム表象は、中国・東南アジア地域対象の作品は、政治的状況の影響を受けている可能性が多いのに比べて、中東地域対象の作品は、多く紀行文であることが、確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度は昨年度に続き、東南アジアのイスラム圏と南方徴用作家の関わりを探る計画であったが、昨年同様コロナによる海外渡航の困難な状況が続いたため、東南アジアのイスラム圏調査が不可能であった。

今後の研究の推進方策

2022年度は、可能であれば2021年度に実施できなかった東南アジアのイスラム圏の研究機関を訪問し、情報収集、資料収集、現地巡検を実施する。コロナによる渡航制限の継続を考慮し、その場合は、国内研究機関を精力的に調査し、東南アジアのイスラム圏関係情報及び資料集に務める。また、これまで同様、日本近代文学会、日本社会文学会などの学会に参加し、情報収集に努め、成果を学会などの場で研究発表する。

次年度使用額が生じた理由

2021年度はコロナによる海外渡航制限のため東南アジアのイスラム圏調査ができなかったので、2022年度にインドネシアおよびマレーシア研究機関訪問調査を計画している。なお海外渡航制限が継続された場合、これまで手薄であった国内研究機関訪問調査を実施する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 沖縄のハンセン病文学2021

    • 著者名/発表者名
      浦田義和
    • 雑誌名

      日本文學誌要(法政大学国文学会)

      巻: 103 ページ: 53-67

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 檀一雄試論ー日本浪漫派の<戦争>体験2021

    • 著者名/発表者名
      浦田義和
    • 雑誌名

      社会文学

      巻: 54 ページ: 126-139

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 檀一雄・戦時詩の一特徴ー「従軍手帖」を参照して2021

    • 著者名/発表者名
      浦田義和
    • 学会等名
      日本近代文学会九州支部

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公開日: 2022-12-28  

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