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2023 年度 研究成果報告書

日本近代・現代文学におけるイスラム表象研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00341
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02010:日本文学関連
研究機関佐賀女子短期大学 (2023)
久留米大学 (2018-2022)

研究代表者

浦田 義和  佐賀女子短期大学, その他部局等, 客員教授 (00151944)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードイスラーム / アジア主義 / 政治小説 / 千夜一夜物語 / 徳富蘆花 / 井伏鱒二 / 武田麟太郎 / 野上弥生子
研究成果の概要

日本近現代文学作品におけるイスラーム表象には3つの特徴がある。第1は明治初期である。西洋に対抗するアジア主義的思想をもとにした、欧米に抑圧されているアジアやイスラム諸国への同情が顕著である。第2は明治大正時代である。日本作家の外遊が盛んになるにつれ、作家の紀行文には、古代文明への興味や近代におけるイスラム国家の衰退が表現されている。第3は、昭和の時代である。南方徴用作家において、アジアのイスラーム諸国と積極的に関わることで、イスラームへの関心が高まっていった。

自由記述の分野

日本文学研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

現代日本人にとってのイスラムは、異教であり、近寄りがたいという印象が一般的であると思われる。しかし、多文化共生の時代を迎え、否応なく、相当な宗教人口を持つイスラム理解が必要である。イスラムへの関心が近代日本において皆無であったわけではなく、戦前には、主にアジア主義という政治的理由で、一定の関心があった。敗戦に伴い、イスラム研究が、中断したままになっているといえる。近代・現代の文学作品において、イスラムはどのように表象されているかを検討することは、イスラム理解の一助となる。

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公開日: 2025-01-30  

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