本研究は中世から初期近世にかけて作成された仮名法語の思想的な分析によって、そのコーパスに見える禅の教えがどのように日本社会に広まって、どの具体的な内容であったのかを解明することを目標とした。新型コロナウイルスのため調査が多く中止になって、本来計画していたデータベースの作成は叶わなかったので、方向を変えて、前半の成果を踏まえて仮名法語の思想的観点から見える問題の検討に移った。ただし、コロナウイルスにともなう国際学会の延期によって発表は本研究期間後になる。その主な成果は国際共同研究の発表二つ(一つは期間後)、英文査読論文一本、発表と国際会議パネルの成立と発表(期間後)になる。
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