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2018 年度 実施状況報告書

台南文学の研究‐日本統治期の中国語文学を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 18K00363
研究機関関西学院大学

研究代表者

大東 和重  関西学院大学, 法学部, 教授 (60434859)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード台南 / 台湾 / 台湾文学 / 中国文学 / 植民地 / 日本文学 / 外国文学 / 比較文学
研究実績の概要

本年度は、研究課題「台南文学の研究‐日本統治期の中国語文学を中心に」について、以下の実績をあげることができた。
(1)研究成果の公表:本年度は、1回の学会シンポジウム発表、1回の研究集会発表を行い、1冊の書籍を刊行した。
口頭発表については、まず、「植民地地方都市の文学‐日本統治期台湾・台南」と題する発表を、日本比較文学会第80回 全国大会シンポジウム 「〈地方〉というレトリックの〈あと〉」(日本比較文学会、日本大学、2018年6月10日)にて行った。次に、「古都台南の詩人たち‐台湾における西脇詩受容の側面」と題する発表を、アムバルワリア祭第8回「西脇順三郎‐影響と受容」(慶應義塾大学アート・センター、慶應義塾大学三田キャンパス、2019年1月19日)にて行った。
また、日本統治期の台南で活動した台湾人作家を対象とする研究書、『台南文学の地層を掘る‐日本統治期台湾・台南の台湾人作家群像』(関西学院大学出版会、2019年3月、全376頁)を刊行した。
(2)資料・書籍の購入と分析:台湾・台湾文学・中国文学・植民地・日本文学・外国文学・比較文学と関わる資料や研究書を購入した。これらの資料や先行研究の分析を進めた。
(3)研究集会の開催、資料の調査・収集と分析:2018年12月29日に台南の長栄大学で、東アジア人文学研究会・言語圏の文学研究会共催の第1回台南合同研究集会を行うことができた。この出張と合わせて国立台湾文学館で関係する資料の調査・収集を行ない、台南文学と関わる資料や書籍を閲覧・収集できた。また、台南現地の研究者と意見を交換するなど、大きな収穫があった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

2018年度は1年目に当たり、これまでの台南文学研究の蓄積のもと、継続して行っている資料の収集や現地での調査は順調に進んだ。
また研究成果については、2回の発表を行い、1冊の研究書を公刊した。当初の計画通り、年1~2回程度の発表、1~2篇程度の論文等、成果発表の計画を進めている。

今後の研究の推進方策

2019年度は、6月に福岡で開催される日本台湾学会学術大会で、台南文学研究と関わる分科会の開催を目指して、企画を進めている。「台南研究 日本統治期の台南で活動した日本人たち」と題する分科会には、台湾から台湾の歴史や文学の研究者を招く予定である。
2019年度は他にも、7月に福岡で開催される国際シンポでの発表等を予定している。
また継続して資料収集や現地での調査を行い、資料の分析を進め、研究成果を発表していきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 古都台南の詩人たち‐台湾における西脇詩受容の側面2019

    • 著者名/発表者名
      大東 和重
    • 学会等名
      アムバルワリア祭第8回「西脇順三郎‐影響と受容」
    • 招待講演
  • [学会発表] 植民地地方都市の文学‐日本統治期台湾・台南2018

    • 著者名/発表者名
      大東 和重
    • 学会等名
      日本比較文学会第80回 全国大会シンポジウム 「〈地方〉というレトリックの〈あと〉」
  • [図書] 台南文学の地層を掘る‐日本統治期台湾・台南の台湾人作家群像2019

    • 著者名/発表者名
      大東 和重
    • 総ページ数
      376
    • 出版者
      関西学院大学出版会
    • ISBN
      4862832733

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公開日: 2019-12-27  

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