古代ギリシャ・ローマ期とルネサンス期の宇宙観に注目し、その伝統を土台として開花した「モダニズム期四重奏文学」を分析した。これは、前の2つの研究課題「モダニスト四重奏文学の共時的分析」(2008年から2012年)と「20世紀半ばのカルテット的世界観の分析」(2013年から2017年)に通時的な視点を加えて発展させたものであり、また、次の研究課題「対位法と弦楽四重奏がモダニズム文学を通して生み出す未来のヴィジョンの分析」(2023年から2027年)の土台となる研究となった。 具体的成果としては、5年間に、欧米で4本の査読付き論文を出版し、さらに、継続して欧米の査読に送る論文2本を執筆中である。
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