研究課題
基盤研究(C)
二〇世紀中葉のアメリカにおけるトランスナショナルな宙空への転回は、新しい視覚や認識論を生み、地球(惑星)や人種やホモサピエンスの位置付けそのものを変えた。本研究は、そのパラダイム・シフトを表象あるいは記録するテクスト集合体(文学・写真・地図・風刺画・広告・政府文書・建築等々)を「航空アーカイヴ」という概念で捉えるものである。「航空アーカイヴ」構築はトランスナショナルなアフリカ系アメリカ文学研究に道を開くものである。
アメリカ文学
近年のアメリカ文学研究は、トランスナショナルな視座への転回と連携し、地表レベルのメタジオグラフィー(海洋、半球、島、島嶼)に依拠し、間大西洋、半球、環太平洋、島嶼といった空間論的な展開を見せてきた。本研究は「航空アーカイヴ」という概念を導入し、新しいアフリカ系アメリカ文学研究の方法論を呈示するものである。