ドミニカン大学のハレブスキ准教授とともに日本の災害詩研究を進め、東日本大震災の現代詩人和合亮一の英訳を進め成果をあげた。アメリカのジャーナルTwo Lines に、“In the Flesh of a Peach"(原文「果実の奥の桃に」)と “Ghosts”(原文「幽霊」)が掲載された。またPoetry Northwestにも次の7篇の英訳、“Blown by the Wind"(原文「風に鳴る」) “Remembering Spring: Fukushima Disaster Notes”(原文「震災ノート」) “Suffering”(原文「苦難」)、“Screening”(原文「スクリーニング」)、“12 Plastic Bottles”(原文「十二本」)、“Q Q Q”(原文「Q Q Q」)が掲載された。 日本の詩歌についての環境詩学に基づく英文論考を完成させ、アメリカの編集者による英文校正を行った。 東日本大震災後10年を記念した『現代詩手帳』特集詩と災害3月号において、日本の災害詩と環境詩学との関係で論じた論考「人新世における物質性との接続ー環境詩学から和合亮一を読む」が掲載された。 成果出版となる仮タイトル『災害の詩学-福島和合亮一選集』を米国の出版社から出版をする予定であったが、計画に遅延が発生し、2021年3月の期日まで間に合わなかったためやむを得ず、延期の手続きをとった。
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