ドミニカン大学のハレブスキ准教授とともに日本の災害詩研究を進め、東日本大震災の現代詩人和合亮一作品、『詩の礫』など震災直後の作品に加え、震災後10年を経た『未来タル詩の礫十年記』、『Transit』の英訳を進めた。 日本の災害詩と環境詩学との関係で論じた論考「人新世における物質性との接 続ー環境詩学から和合亮一を読む」を起点としながら、環境詩学と人新世の観点で、アメリカ現代詩と日本現代詩を繋ぐ考察をすすめた。 本研究課題の成果出版となる『災害の詩学-福島和合亮一選集』を米国の出版社から出版をする予定であったが、計画にさらに遅延が発生し、出版することができなかった。そのため、成果出版として、かねてより考察していた環境詩学と人新世の観点による論考をまとめ『アンビエンス 人新世の環境詩学』を思潮社から出版することができた。
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