研究課題/領域番号 |
18K00371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 関西外国語大学 (2021-2022) 大阪大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
服部 典之 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (50172937)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 地理学的想像力 / イギリス文学 / ダニエル・デフォー / 疫病文学 / 戦争文学 |
研究成果の概要 |
英文論文'Abyssinian Johnson'がバックネル出版局から論文集『Johnson in Japan』として掲載された。また、本研究課題に関するシンポジウムを日本英文学会全国大会などで行い、地理学的想像力がイギリス小説の根幹にあることを学会に示すことができた。具体的にはシンポジウム「冒険の残滓ーー『ロビンソン・クルーソー』から300年とシンポジウム「<ポスト><ウィズ>コロナ時代の英語英米文学研究ーーデジタル・ヒューマニティーズに向けて」であり、論文の形で纏めた。冒険小説の古典である『ロビンソン・クルーソー』の再評価により、地理学的想像力に基づいて英文学史の見直しを提唱した。
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自由記述の分野 |
英文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英国小説の研究とは、人類の歴史で極めて重要な地理学的想像力とグローバルな地政学的思考や価値観の共有と衝突が、イギリス小説の解読にあたって重要であることを示せた。世界中の様々な国同士の関係性がイギリス小説の冒険小説や旅行文学において、視野に入れるべき問題であり、それを示すべく、学会のシンポジウムで数々のプロポーザルを行った。また、現代社会を揺るがせている疫病や戦争は、このテーマで考えるとき、すでに英国小説の中に様々な洞察を見いだすことができたことを主張し、文学が決して過去の遺物ではなく、現代社会の問題への解決策への可能性を提示していることを訴えた点で、社会的意義は大きかったと考えるものである。
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