初年度はアメリカ文学のモダニズム表現分析を進め、ラブクラフトの作品を解題した。ハーバード大学を訪問し、19世紀末から20世紀に関連する現代絵画や海運史の調査も行った。英国グリニッジの国立海洋博物館で英国や米国の資料収集を通じて米英海軍の文化的違いを分析した。コロナ禍で研究計画と研究内容が大幅に変更され、研究期間を延長した。収集資料の整理や論文執筆を進め、海運とパンデミックの関連も調査することができた。教育面では海洋文学の講義を実施し、外国人研究員を受け入れ、新たな共同研究計画を立てることができた。現在、出版に向けて海環境思想や航海記録の論文を執筆中である。
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