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2021 年度 研究成果報告書

詩学と科学のフィールド――イギリス・ロマン派から現代の自然の境界・越境・改造

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00409
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02030:英文学および英語圏文学関連
研究機関東京大学

研究代表者

アルヴィ なほ子 (宮本なほ子)  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20313174)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードイギリス・ロマン主義 / メアリ・シェリー / フランケンシュタイン / S.T.コウルリッジ / 老水夫行
研究成果の概要

本研究は、『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』(1818)から2世紀を経た現在、『フランケンシュタイン』をイギリス・ロマン主義の文学と科学の関係、共感と文学的想像力の新たな可能性を考察する出発点とし、『フランケンシュタイン』に大きな影響を与えた同時代の作品、『フランケンシュタイン』が影響を与えた後代の作品、同時代の科学から現代にいたるまでの科学の発展と文学の関係をロマン派の作品における「他者」との関係の点から検討し、文学的想像力と共感が、人文学と科学が共同/協働してグローバリゼーションやコロニアリズムが引き起こす問題に対処する時に大きな力を発揮することを示した。

自由記述の分野

イギリス・ロマン主義文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、イギリス・ロマン主義文学研究における学際的研究を進めた点、人文学、社会学・科学の言説から文学テクストを検証し、文学テクストが育む想像力や共感力が生み出すテクストがグローバリゼーションと文化的多様性を前提とする21世紀に新たな視点を提供する可能性があることを示した点である。その社会的意義は、文学的想像力と共感が織りなす文学テクストが、人文学と科学が共同/協働してグローバリゼーションやコロニアリズムが引き起こす問題に対処する19世紀前半の例を示すことで、現代にも文学テクストの持つ力の重要性を示した点にある。

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公開日: 2023-01-30  

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