研究課題/領域番号 |
18K00415
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山田 雄三 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (10273715)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Two Cultures / Media Technology / Raymond Williams / Arts Council |
研究成果の概要 |
「ふたつの文化」の諸相のうち、その中心となるのは「田舎」と「都会」との分断もしくは交流のあり方である。本研究ではこの問題を考察するにあたり、20世紀初頭に注目されはじめたルポルタージュという文学の新しい形式とドキュメンタリーという映像ジャンルに示された試みに着目した。研究論文として公表したおもな成果は、徳永直による満州ルポルタージュ、英国アーツ・カウンシルによる「田舎」と「都会」の文化政策、テクノロジー使用をめぐるマーシャル・マクルーハンのグローバル発想とウィリアムズのコミュニティ重視である。
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自由記述の分野 |
英語圏文学、カルチュラル・スタディーズ
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「ふたつの文化」論争に密接に関わる問題として、20世紀のテクノロジーと人間の関わり方がある。Snowの系譜に、Global Villageの可能性を唱えたMarshall McLuhanを、Leavisの系譜にCultural Studies創始者のRaymond Williamsを置き、両者を比較した。その際に、Williamsの著書Television: Technology and Cultural Formを翻訳出版するとともに、その意義について考察した。またテクノロジー開発が国家的事業になるなかで、英国のArts Councilが制度化していくプロ セスを明らかにした。
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