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2018 年度 実施状況報告書

文学と医学の狭間に見えるアングロ・サクソン侵略の系譜ーアフロアメリカとアフリカ

研究課題

研究課題/領域番号 18K00419
研究機関宮崎大学

研究代表者

玉田 吉行  宮崎大学, 語学教育センター, 特別教授 (80207232)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードアングロサクソン / リチャード・ライト / アレックス・ラ・グーマ / エボラ出血熱 / エイズの小説 / アフリカの歴史 / アフリカ系アメリカの歴史 / 南アフリカ
研究実績の概要

30年度は以下を実施しました。1シンポジウム「アングロ・サクソン侵略の系譜」を実施(11月30日に宮崎大学330ホール)。2シンポジウム報告書を作成。3「アングロ・サクソン侵略の系譜」を連載。4東京外国語大学、神戸市外国語大学、名古屋大学で資料収集。
<詳細>1「アングロ・サクソン文化の真意-歴史事実と民族神話の対比」(Michael Schauerte、国際連携センター助教)、「南部アフリカの搾取構造と人々の暮らし」(玉田)、「イランと米国:蜜月から対立へ」(横山彰三、医学部教授)、「塗りかえられたマオリの口承伝統」(杉村佳彦、語学教育センター講師)、「非アングロ・サクソン系植民地におけるアングロ・サクソンの陰影―ギニア湾岸アフリカを中心に―」(寺尾智史、語学教育センター講師)でアングロ・サクソンの語源と史実、イラン、ニュージーランド、ギニアでのアングロ・サクソン侵略の系譜を検討しました。私は「南部アフリカの搾取構造と人々の暮らし」では、搾取構造と具体例として南アフリカの作家アレックス・ラ・グーマの作品『まして束ねし縄なれば』(1963)を取り上げました。今までアングロ・サクソン縁のアフリカ系アメリカとアフリカを中心に考えて来ましたが、イラン(中東)、ニュージーランド、非アングロ・サクソン系のアフリカでの同じような系譜が感じられたのは大いなる成果でした。
2総70ページ、12月26日発行。
3「続モンド通信」(門土社:横浜)に「アングロ・サクソン侵略の系譜」1~4(4本)を掲載。
4AA研(東京外大3回)、中央図書館(名大1回)でアフリカ関係の資料を探しました。名大の図書館では、館員の対応も含めて大いに感心しました。資料は自分で探して来ましたので、気軽にこんな助けを利用出来たなら、本を大量に買い込まずに済んだのにと思いました。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

アングロ・サクソン侵略の系譜を文学と医学の狭間から辿ろうとするテーマの範囲はかなり広く、4年で終わるとも思えません。それでもリチャード・ライトの文学とアフリカ系アメリカの歴史を軸にアフリカ系アメリカの系譜、エンクルマの自伝と独立前後のガーナの歴史を軸にガーナでの系譜、カンザとコンゴ危機前後の歴史とエボラ出血熱を軸にコンゴでの系譜、アレックス・ラ・グーマの文学とアパルトヘイトの歴史を軸に南アフリカでの系譜、ゲテリアとムアンギのエイズの小説と独立前後のケニアの歴史を軸にケニアの系譜を考える予定ですので、今回のシンポジウムで南アフリカでの系譜、「アングロ・サクソン侵略の系譜」の連載でアフリカ系アメリカの系譜の一部が辿れたのではないかと考えています。進捗状況は、まずまずというところです。

今後の研究の推進方策

来年度はシンポジウムでカンザとコンゴ危機前後の歴史を軸に第二次世界大戦後の体制の再構築の問題を考え併せてエンクルマの自伝と独立前後のガーナの歴史を軸にガーナでの系譜を辿り、「アングロ・サクソン侵略の系譜」の連載で引き続きリチャード・ライトとアレックス・ラ・グーマの文学を扱うつもりで、南アフリカとコンゴでの系譜を辿れると思います。
3年目はゲテリアとムアンギのエイズの小説と独立前後のケニアの歴史を軸にケニアの系譜を辿り、最終年度でそれぞれの系譜をまとめるつもりです。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] アングロ・サクソン侵略の系譜2:着想と展開2019

    • 著者名/発表者名
      玉田吉行
    • 雑誌名

      続モンド通信

      巻: 2号 ページ: 4-24

  • [雑誌論文] アングロ・サクソン侵略の系譜3:「クロスセクション」2019

    • 著者名/発表者名
      玉田吉行
    • 雑誌名

      続モンド通信

      巻: 3号 ページ: 3-21

  • [雑誌論文] アングロ・サクソン侵略の系譜4:リチャード・ライト死後25周年シンポジウム2019

    • 著者名/発表者名
      玉田吉行
    • 雑誌名

      続モンド通信

      巻: 4号 ページ: 4-14

  • [雑誌論文] アングロ・サクソン侵略の系譜1:概要2018

    • 著者名/発表者名
      玉田吉行
    • 雑誌名

      続モンド通信

      巻: 1号 ページ: 5-18

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公開日: 2019-12-27  

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