研究課題/領域番号 |
18K00429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 実践女子大学 |
研究代表者 |
深瀬 有希子 実践女子大学, 文学部, 教授 (20445696)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ハーレム・ルネサンス / ニュー・ニグロ / 民族誌的自己成型 / インターセクショナリティ / プラグマティズム / アレイン・ロック / W・E・B・デュボイス / トニ・モリスン |
研究成果の概要 |
主たる成果は、共編著『ハーレム・ルネサンス―<ニュー・ニグロ>の文化社会批評』(2021年、明石書店)の出版である(2021年度科研費補助金・研究成果公開促進費 学術図書・課題番号21HP5035)。研究代表者は主たる編集者として本書を纏め、1920年代に環大西洋的に形成された「ニュー・ニグロ」の概念を領域横断的に提示した。アフリカ系の視点を軸に文化・社会・歴史・思想を捉え直そうとする本書は下記のように編成された。Ⅰ部 『ハーレム・ルネサンス』の見取り図、Ⅱ部 トランス・ナショナリズム/コスモポリタニズム、Ⅲ部 広がる表象芸術の地平、Ⅳ部 交錯する文芸の世界―小説・詩・民族誌的想像力。
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自由記述の分野 |
アフリカ系アメリカ文学文化
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該分野の研究は、国内では各論に特化した学術論文が主であった。しかし、研究成果としての共著『ハーレム・ルネサンス』が包括的な研究書としては初のものとなった。本芸術運動は、同時代のモダニズムの流れを受け、社会と文化、文学の複数ジャンルを横断し、かつ相互に影響しあって発展したゆえに、特定のジャンルやメディアに限定した通史的視点からでは全体像が「見えにくい」ままであった。それをふまえ本書は、アメリカ文学に加えて、英文学、フランス語圏文学、そして歴史、美術、表象文化、人類学、経済学等の領域横断的分析を行い、細分化された専門分野の視点からだけでは捉えにくい状況に光を当てる国内初の包括的研究書を目指した。
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