15世紀末までにパリで行われた歴代のフランス王・王妃の入市式を歴史的に分析し、パリ入市式の舞台であるサン・ドニ通りをパリ古地図から立体的に考察することを通じて、ピエール・グランゴールが携わったとされる 1514年の ルイ十二世妃マリー・ダングルテールと1517年の フランソワ一世妃クロードの入市式を写本と版本から比較分析した。 ピエール・グランゴールはシャトレの活人画舞台だけでなく入市式全体の製作に関与して、サン・ドニ通りの七つの活人画舞台を使ってフランスの国威高揚とフランス王権への賞賛と同時に、詩人・劇作家としての自らの存在性を示したことを明らかにした。
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