研究実績の概要 |
1. 研究課題「古代農書『ゲオーポニカ』研究―アラビア語版に基づくギリシア語原典の復元」に関する研究成果を日本西洋古典学会第71回大会(2021年6月5-6日、国際基督教大学・オンライン開催)で発表した。題目は「シリア・アラビア・アルメニアの伝承における『ゲオーポニカ』ーユニウスおよびアナトリオスの農書と『ゲオーポニカ』第2書について」であった。この学会は1年間延期されていたので、この間このテーマの研究を深めることができた。 2.研究課題に関わる資料の収集を行った。 コロナ禍で国内外での資料調査・収集を目的とした出張ができなかったので、鹿児島大学中央図書館に依頼して、以下の文献を京都大学 文学研究科 図書館より入手した。 Jaakko H-Anttila, “The Oriental Tradition of Vindanius Anatolius Berytus’Synagoge georgikon epitedeumaton”, Wiener Zeitschrift fur die Kunde des Morgenlandes 94, 2004, pp. 73-108. 3.『ゲオーポニカ』とユニウス(シリア語版)およびアナトリオス(アラビア語版)の農書との比較研究を行った。この研究成果は論文「シリア・アラビア・アルメニアの伝承における『ゲオーポニカ』ーユニウスおよびアナトリオスの農書と『ゲオーポニカ』第2書について」として『西洋古典学研究』69巻(2022年)に掲載された。
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