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2021 年度 実施状況報告書

古代農書『ゲオーポニカ』研究―アラビア語版に基づくギリシア語原典の復元

研究課題

研究課題/領域番号 18K00457
研究機関鹿児島大学

研究代表者

伊藤 正  鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 名誉教授 (10253858)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードゲオーポニカ / アナトリオスの農書 / ユニウスの農書 / イスラムの農書 / シリア語辞典
研究実績の概要

1. 研究課題「古代農書『ゲオーポニカ』研究―アラビア語版に基づくギリシア語原典の復元」に関する研究成果を日本西洋古典学会第71回大会(2021年6月5-6日、国際基督教大学・オンライン開催)で発表した。題目は「シリア・アラビア・アルメニアの伝承における『ゲオーポニカ』ーユニウスおよびアナトリオスの農書と『ゲオーポニカ』第2書について」であった。この学会は1年間延期されていたので、この間このテーマの研究を深めることができた。
2.研究課題に関わる資料の収集を行った。
コロナ禍で国内外での資料調査・収集を目的とした出張ができなかったので、鹿児島大学中央図書館に依頼して、以下の文献を京都大学 文学研究科 図書館より入手した。
Jaakko H-Anttila, “The Oriental Tradition of Vindanius Anatolius Berytus’Synagoge georgikon epitedeumaton”, Wiener Zeitschrift fur die Kunde des Morgenlandes 94, 2004, pp. 73-108.
3.『ゲオーポニカ』とユニウス(シリア語版)およびアナトリオス(アラビア語版)の農書との比較研究を行った。この研究成果は論文「シリア・アラビア・アルメニアの伝承における『ゲオーポニカ』ーユニウスおよびアナトリオスの農書と『ゲオーポニカ』第2書について」として『西洋古典学研究』69巻(2022年)に掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

【研究実績の概要】に記したように、研究発表を終え、それを論文にまとめることができたので。

今後の研究の推進方策

国内における資料・文献の調査・収集はおおむね終了したので、今後は海外の図書館等での調査・収集を予定している。特に、本研究にとって、アラビア語版写本(Meshed: Rida 5762およびMilli 796)の入手は必要不可欠である。これらはテヘラン国立図書館に所蔵されているので、まずはテヘランでの調査・収集を実施したい。『ゲオーポニカ』とシリア・アラビア・アルメニア語版『農書』との比較研究については、今後も研究を継続してゆくつもりである。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、海外の図書館等での資料調査・収集ができなかった。したがって、次年度の繰越金は海外の図書館等での資料調査および収集のための費用に充てたい。本研究にとって、アラビア語版写本(Meshed: Rida 5762およびMilli 796)の入手は必要不可欠である。これらはテヘラン国立図書館に所蔵されているので、まずはテヘランでの調査・収集を実施したい。次に、大英博物館所蔵のシリア語版写本の調査および収集を実施したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] シリア・アラビア・アルメニアの伝承における『ゲオーポニカ』ーユニウスおよびアナトリオスの農書と『ゲオーポニカ』第2書について2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤正
    • 雑誌名

      西洋古典学研究

      巻: 69 ページ: 63-80

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] シリア・アラビア・アルメニアの伝承における『ゲオーポニカ』ーユニウスおよびアナトリオスの農書と『ゲオーポニカ』第2書について2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤正
    • 学会等名
      日本西洋古典学会第71回大会

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公開日: 2022-12-28  

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