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2022 年度 研究成果報告書

ホロコーストを中心とする戦争表現のリアリティに関するジャンル横断的比較研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K00465
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02040:ヨーロッパ文学関連
研究機関名古屋外国語大学

研究代表者

加藤 有子  名古屋外国語大学, 外国語学部, 准教授 (90583170)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード第二次世界大戦 / ポーランド文学 / 証言 / ホロコースト / カラー写真 / ゲットー / 記憶 / 原爆
研究成果の概要

本研究は第二次世界大戦の記憶の表象とその形成プロセスを、リアリティ概念の変容に注目しながら、ホロコーストを中心に、ジャンル横断的かつ比較的見地から検討するものである。1.ホロコーストのカラー写真の調査を進め、リアリティという観点から考察を進めた。2.メディアや技術の変化、冷戦終結からEU拡大の地政学の変遷のもと、日本におけるホロコーストと原爆の記憶の形成が連動していたことを明らかにした。3.ナチ支配下のユダヤ人を救った「正義の人」の自国史美化の歴史修正主義言説への利用を明らかにした。4.戦争の記憶の比較研究に向け、超領域的国際ネットワークを構築した。成果は日、英、ポーランド語で発表した。

自由記述の分野

ポーランド文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ホロコーストのカラー写真については体系的研究がまだなく、国際的にも新しい。カラー写真のインパクトを考える本研究の成果は、今後の博物館展示や教育にも応用可能だ。ホロコースト言説の分析は、近年、世界的に顕著な歴史修正主義の傾向を批判的に議論するための基礎としても資する。日本の戦争の記憶やホロコースト受容を英語、ポーランド語で発表したことで、欧米における比較研究を促すとともに、平和的な共生に向けた相互理解の一助にもなろう。アメリカ在外研究の成果の一つとして、イェール大学フォーチュンオフ・ホロコーストビデオ証言アーカイヴのアジア初のアクセス拠点を名古屋に作り、日本・アジアのホロコースト研究に貢献した。

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公開日: 2024-01-30  

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