研究課題/領域番号 |
18K00469
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鴻野 わか菜 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (50359593)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ロシア文化 / ロシア文学 / ロシア美術 / 現代美術 / 詩 / 現代文学 |
研究実績の概要 |
<1>ロシアの現代アーティストであり、小説・詩などのテクストも執筆しているイリヤ・カバコフの作品の分析を行い、成果の一部を「カバコフの夢は越後妻有でひらく」(『ウェブジャーナル 美術は大地から』2021年3月)で発表した他、口頭発表でも成果を発表した。 <2>ロシアの現代アーティストであり、小説、戯曲、詩などのテクストを発表しているレオニート・チシコフの作品研究を行い、Космизм у Леонида Тишкова // SLAVISTIKA XXV. (2020年8月) P.117-125.鴻野わか菜「レオニート・チシコフのコスミズム」『SLAVISTIKA XXV』. (2020年8月) P.117-125. として発表した。<3>コロナ禍におけるロシアの現代アートの状況を調査し、アーティスト、研究者等にズーム等でインタビューを実施し、資料を収集し、作品を分析し、「パンデミックとロシア現代アート 外出自粛期の芸術と未来の風景」『美術手帖8月号』(美術出版社、2020年7月)148-151頁として発表した。<4>ロシア現代文学の状況と作品を研究し、その成果の一部を「ロシア文学」『文藝年鑑2019』(日本文藝家協会、2019年06月)81-83頁として発表した。<5>また、ロシア歌曲の研究を続け、その成果を、「ロシア歌曲を読むVII アファナーシイ・フェート 見えない霞」『日本アレンスキー協会会報』19号(日本アレンスキー協会、2020年8月)6- 7頁、「ロシア歌曲を読むVIII アレクサンドル・ブローク「オフィーリアの歌」」『日本アレンスキー協会会報』20号(日本アレンスキー協会、2021年2月)4- 5頁として発表した。<6>Tokyo Biennaleのウェブジャーナル「Relations」の編集委員として論文を執筆した他、ロシア現代アートに関するロシア語文献の翻訳を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍によって、ロシアで実施調査することができず、また、ロシアからも研究者やアーティストを招聘することができなかったが、必要に応じて作家や研究者とはズームを使用して打ち合わせを行い、文献や資料の分析、成果発表などについては支障なく実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後も現地での調査等が難しいことが予想されるが、資料の分析と論文執筆に重点を置いて研究を進めていく予定をすでに立てており、困難はないと予想される。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で海外出張ができず、国内出張も難しかったため。次年度も困難な状況が続くと思われるが、国内調査は実施する予定であり、海外出張に代替する研究方法についても国際共同研究者とすでに話し合い、予定を立てている。
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