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2019 年度 実施状況報告書

宮沢賢治文学の国際的な普遍性と受容可能性に関する包括的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00495
研究機関岩手大学

研究代表者

山本 昭彦  岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (00210518)

研究分担者 大野 眞男  岩手大学, 教育学部, 教授 (30160584)
木村 直弘  岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (40221923)
田中 成行  岩手大学, 教育学部, 准教授 (40773940)
小島 聡子  岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (70306249)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード宮沢賢治 / 翻訳
研究実績の概要

個々の賢治研究と同時に、学部の「宮沢賢治いわて学センター」での定例研究会の機会をも活かしてメンバーの共同研究を続けた。また、海外での賢治関係出版物収集及び情報収集も行った。
上記研究会の成果など、海外の賢治研究者から『賢治学』への寄稿を得て、ネットワークの維持・更新、新たな知見の 交換、交流、情報交換を行うことが出来た。
共同研究者の多くが所属する人文社会科学部では2019年4月より「宮沢賢治いわて学センター」を発足させたので(この科研費の共同研究者が中心メンバーとなっている)、そことの連携も取りながら研究を行なった。岩手大学での従来からの出版物『賢治学』を引き継ぎ、第6輯として編集、執筆寄稿を行った。またこの輯には学内の他学部(農学部)教員の協力も得た。また、学内の農業教育資料館と協力し、平行して『盛岡高等農林学校と宮澤賢治』を編集刊行した。
賢治作品に現れる宗教的背景、自己犠牲の考え方、近代科学の知見との関係、「音」(音楽ではなく、雑音であるかのような「擦る音」なども含めて)への理解、方言の研究(国際性と地域性をも考える)、など相互の研究を通して、理解を深めた。
同時に、「演劇」を通じて賢治理解、また、国際理解を進めようと準備した。しかしそれを主題として準備を進めていたシンポジウムは、開催間際になって新型ウィルス拡散の恐れから、延期とせざるを得なくなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「演劇」を通じて賢治理解、また、国際理解を進めようとシンポジウムを準備していたが、開催間際になって新型ウィルス(covid19)拡散の恐れから、延期とせざるを得なくなった。
また当初は海外の研究者も招いての国際集会を企画していたが、コロナウィルスによる移動困難等もあり、先行きが不明である。状況を見ながら、今後の企画を考えてゆかなければならない。

今後の研究の推進方策

賢治における「演劇」、地域における「演劇」と国際性などをテーマにシンポジウムを企画しているが、新型ウィルス(covid19)の恐れから、海外の研究者も招いての国際集会がなかなかむつかしい。引き続き状況を勘案しながら準備を進めるが、場合によってはさらに延期を申請することもあるかもしれない。

国内の共同研究者間でも遠隔会議等で連絡を取り合いながら進めており、当面は個々の研究に重点を置きながら共同研究を進める。

次年度使用額が生じた理由

シンポジウム「地域・賢治・演劇」を2020年3月21日に開催する予定で準備していたが、コロナウィルスの拡散を懸念して、開催を翌年度に延期せざるを得なかった。
また当初から海外の研究者も招いての国際集会を企画していたが、コロナウィルスによる移動困難等もあり、状況を見ながら、今後の企画を考えてゆかなければならない。状況改善次第、シンポジウム実行の予定。

備考

岩手大学・人文社会科学部附属のセンター。2019.4.1.に、それまでの学内の「宮澤賢治センター」を発展的に解消させて発足。センター長はこの共同研究の代表者(山本)。

研究成果

(10件)

すべて 2019 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] 清華大学(外語系)(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      清華大学(外語系)
  • [国際共同研究] ジャワハルラル・ネルー大学(インド)

    • 国名
      インド
    • 外国機関名
      ジャワハルラル・ネルー大学
  • [雑誌論文] 宮沢賢治ビブリオグラフィー20182019

    • 著者名/発表者名
      山本昭彦(ほか)
    • 雑誌名

      宮沢賢治研究 Annual

      巻: 28 ページ: 1-89

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 宮澤賢治における西洋近代美学受容研究序説──<思索メモ5>を端緒として──2019

    • 著者名/発表者名
      木村直弘
    • 雑誌名

      賢治学

      巻: 第6輯 ページ: 201-225

  • [雑誌論文] 『虔十公園林』と今を生きる「一人の作者」としての我々の課題2019

    • 著者名/発表者名
      田中成行
    • 雑誌名

      賢治学

      巻: 第6輯 ページ: 133-144

  • [雑誌論文] 宮沢賢治資料(番外編・周辺資料)/花巻の児童雑誌『子供の力』2019

    • 著者名/発表者名
      小島聡子
    • 雑誌名

      宮沢賢治学会イーハトーブセンター会報

      巻: 60 ページ: 28-29

  • [学会発表] 〈多様ノ統一ノ原理〉再考──宮澤賢治におけるフェヒナー、リップス、田中智学との思想的結節点をめぐって──2019

    • 著者名/発表者名
      木村直弘
    • 学会等名
      宮沢賢治学会イーハトーブセンター第29回宮沢賢治研究発表会
  • [学会発表] 「やまなし」のクラムボンの意味を子蟹の成長から考える2019

    • 著者名/発表者名
      田中成行
    • 学会等名
      岩手大学人文社会科学部宮沢賢治いわて学センター第3回研究会
  • [図書] 盛岡高等農林学校と宮澤賢治2019

    • 著者名/発表者名
      岩手大学人文社会科学部宮沢賢治いわて学センター、農学部附属農業教育資料館
    • 総ページ数
      36
    • 出版者
      杜陵高速印刷出版部
    • ISBN
      978-4-88781-136
  • [備考] 宮沢賢治いわて学センター

    • URL

      https://jinsha.iwate-u.ac.jp/iwategaku-center

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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