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2022 年度 実績報告書

ベンガル語ベンガル文学の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00496
研究機関東京外国語大学

研究代表者

丹羽 京子  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90624114)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードベンガル語 / ベンガル文学 / インドおよびバングラデシュ / ベンガル研究 / 中世ヴィシュヌ派 / 日本―ベンガル関係史 / ベンガル詩壇
研究実績の概要

今年度の研究成果のひとつは、9月に本学で行われた国際セミナーである。コロナにより延期されていたが、今年度はインド側、バングラデシュ側双方のベンガル人詩人を招いて分離独立後の詩壇について比較検討しながら報告してもらい、ディスカッションを行う予定であった。残念ながらインド側の詩人が来日直前にコロナに感染したために来日は叶わなかったが、オンラインで参加してもらい、予定通り東西両詩人による報告とディスカッションを実現することができた。
二点目は3月に発行された「ベンガル研究創刊号」である。これはベンガルに関わる研究者の論文や翻訳を掲載する初めての雑誌で、日本語、英語、ベンガル語の三言語による多くの投稿が掲載された。特に、日本とベンガルの関係史を、バングラデシュ側、インド側双方から振り返った二本の英語論文は対をなすものとして注目を集めた。そのほか、分離独立前のベンガル詩壇を概観した論文や、翻訳論、映画論、そしてベンガル語の言語学的な解析をおこなった論文を含む充実した創刊号となった。なお、この雑誌は今後も年一回のペースで発行を続けていく予定である。
また、前年度に引き続き、中世ヴィシュヌ派の詩編の研究も継続的に行われた。インドの専門家を交えての週一度の読書会は現在も続けられており、いずれまとまった研究成果として提示できると考えている。
研究期間全体を通しては、計画通りに進まなかった部分はあるものの、ベンガル語ベンガル文学に関して、東西いずれにも偏らない包括的な観点を提示することはできたと考える。特に「ベンガル文化」は今後の研究発展のための新たなステップになると言えるだろう。前年度に完成したベンガル語の語彙集は、人員や時間が不足し、辞書のかたちまで持っていくことはできなかったが、現在改訂作業が進められている。なおこの語彙集は本学学生のみならず、多くのベンガル語学習者に配布されている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 1930年代のベンガル詩壇~時代からの展望2023

    • 著者名/発表者名
      丹羽京子
    • 雑誌名

      ベンガル研究

      巻: 第一号 ページ: 45ー63

  • [学会発表] How Emotions Turn into Poetry2022

    • 著者名/発表者名
      丹羽京子、Sajjad Sharif, Srijato
    • 学会等名
      南アジア国際ワークショップ(東京外国語大学南アジア研究センター)
    • 国際学会
  • [図書] Rabindranath Tagore and Japan: Collected Essays2022

    • 著者名/発表者名
      丹羽京子
    • 総ページ数
      178
    • 出版者
      Hornbill Press,( India)
    • ISBN
      978-93-87885-45-5
  • [備考] How Emotions Turn into Poetry

    • URL

      http://www.tufs.ac.jp/event/2022/220921_1.html

  • [学会・シンポジウム開催] 南アジア国際ワークショップ(東京外国語大学、南アジア研究センター)2022

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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