研究課題/領域番号 |
18K00516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
安保 寛尚 立命館大学, 法学部, 教授 (50733987)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アフロキューバ主義 / 黒人詩 / 黒人芸術 / キューバ文学 / アレホ・カルペンティエル / フェルナンド・オルティス / リディア・カブレラ / 混血のレトリック |
研究成果の概要 |
本研究においては、アフロキューバ主義と呼ばれる1920年代から40年代にかけての黒人主義芸術の流行を通して、キューバでどのように黒人文化が受容されたのか、また白人と黒人の混血アイデンティティの言説がどのように形成されていったのかの解明を試みた。そして大きく3点の成果を上げることができた。第一に、詩人と音楽家の共同制作を通じて、黒人文化がハイカルチャーとローカルチャーの両方で受容された展開を明らかにした。第二に、キューバ詩史におけるアフロキューバ主義の黒人詩の位置づけ、およびその流行と衰退の背景や原因を解明した。そして第三に、民族学・民俗学研究における「キューバ性」の表現と思想を明らかにした。
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自由記述の分野 |
文学、文化人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフロキューバ主義は、先行研究においては、白人エリートによって主導された風俗主義の一時的流行に終わったと総括されることが多い。しかしながらこの運動に加わった詩人、音楽家、民族・民俗学者のアプローチや思想、成果は多様である。本研究においては、クラシック音楽および民衆音楽においてアフリカ的要素が導入されたプロセス、黒人詩の展開と政治的革命の機運との関係、そして民俗学者によるキューバの文化変容の思想、民話の創作の分析を行い、その諸相を明らかにした。その成果は、今日のキューバにおける文化的混血のアイデンティティを理解する一助となるだけでなく、今後この運動について分野横断的な研究を可能にする意義がある。
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