研究課題
基盤研究(C)
世界でも唯一のドム語研究者としてドム語と關聯領域の情報を發信し續けることができたのは本科研の成果である。またドム語研究にも關はるが言語研究のメタ的な研究にも携ることができた。研究期間が「コロナ禍」に完全に重なつたため、當初目指した、現地調査を通じて新しい資料を得ながらシンブー諸語比較研究を推進する方式にはそのまま沿ふことはできなかつたことは悔やまれるが、自身のエスペラント研究やトク・ピシン研究とドム語研究の接續がそれなりにかなひ、新しい研究領域を開拓した點は、怪我の功名とも言へるやうに考へる。
記述言語学
ドム語の人稱代名詞、數詞、形容詞研究を一歩進め、ドム語記述研究を發展させた。ドム語研究者として、計劃言語とピジン・クレオールの研究を一般言語學の中に位置付ける試みを行つた。これらはみな、世間一般にあまり省みられない、あるいは誤解を受けがちな部分を持つため社會に發信する意義は大きいものと考へる。